非営利研究機関のRPグループ(RP Group)が実施したカリフォルニア州のコミュニティカレッジに関する調査の結果、2010年~2015年に
同州コミュニティカレッジに進学した学生で、入学時には学士号取得を目指していたにもかかわらず4年制大学に編入しなかった学生約90万人のうち、
約30万人は編入要件を満たしていた、もしくは、あと1講座の単位を取得すれば要件を満たすという状態にあったことが明らかにされた。
また、このような状況に関する理解を深めるために、同州のコミュニティカレッジ学生約800人を対象とした調査・面接を行った結果、
4年制大学に編入しなかった学生の主要な障壁となるのは経済的問題で、学資援助や補助金付き学資ローンのことを知らない学生が
多数いたことが判明した。
さらに、仕事をしながら大学に通う学生が、4年制大学編入に必要な講座のスケジュールと仕事のスケジュールとの調整が困難であったり、
子どものいる学生が自宅から離れた4年制大学に通学することが困難であったりすることも、障壁として挙げられた。この他、取得単位数以外に
4年制大学が設定する要件や複雑な手続き等も、編入の障壁となっている。
なお、本調査結果をまとめた報告書「学生が語る4年制大学編入の事実 ~編入が認められるまでに必要なもの~(Students Speak Their Truth about Transfer: What They Need to Get Through the Gate)」は、こちらからダウンロード可能。
6月1日
The Hechinger Report: Why so few students transfer from community colleges to four-year universities