エネルギー省（Department of Energy）は1月9日、計画されている主要核物理学研究施設に、ブルックヘブン国立研究所（Brookhaven National Laboratory、ニューヨーク州）を選出したことを発表した。

 
 同研究所では、今後10年間をかけて、コスト見積もり16億～26億ドルの電子イオン衝突型加速器（Electron Ion Collider：EIC）の設計・構築が行われる。EICは、原子核を結合させる力の謎を解明するために、電子をプロトン及びより重い原子核に衝突させる。

 
 エネルギー省のダン・ブルーレット（Dan Brouillette）長官は、EICにより、核物理学研究及び粒子加速器技術において、米国が最先端の地位を維持できるとコメントしている。

 
 EICの設計・構築は、米国科学アカデミー（National Academies of Science）の米国学術研究会議（National Research Council）によって提案されたもので、同計画は、原子力科学諮問委員会（Nuclear Science Advisory Committee）からも支持された。なお、EIC予算は、連邦議会が作成する歳出法案で決定される。
 

Department of Energy：　
U.S. Department of Energy Selects Brookhaven National Laboratory to Host Major New Nuclear Physics Facility

 
1月9日