エネルギー省(Department of Energy)は1月10日、2018年12月に法制化された「米国量子イニシアティブ法(National Quantum Initiative Act)」に定められたイニシアティブを支援するために、今後5年間で最高6億2,500万ドルを拠出し、学際的量子情報科学研究センター(Quantum Information Science (QIS) Research Center)を2~5ケ所設立することを発表した。
本法では、QIS研究センターを合計4~10センター設立することを指示している。また、この取り組みをさらに発展させるために、エネルギー省傘下のアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)は、量子通信実験用に、新たに52マイルの試験ベッドを立ち上げたことを発表した。
この試験ベッドは、量子ネットワーク運用における問題への科学者による対応と、量子インターネットの基盤構築を可能とする。設立されるセンターには、QISの進歩促進に必要なエコシステムを確立し、国家安全保障、経済競争、科学における米国のリーダーシップ維持などの面で利益をもたらすことが期待されている。
各QISセンターは、複数の科学工学分野及び複数の研究機関に跨る共同研究チームで構成され、エネルギー省科学局(Office of Science)による調整の下で、幅広い研究コミュニティからのリソースを利用することになる。助成申請参加資格のある研究機関は、大学、非営利研究機関、企業、エネルギー省傘下国立研究所、米国政府研究所、連邦省庁などである。
なお、本助成機会に関する詳細は、こちらからダウンロード可能。
Department of Energy: Department of Energy Announces $625 Million for New Quantum Centers
1月10日