【ニュース・アメリカ】エネルギー省、「エネルギー貯蔵グランドチャレンジ」を立ち上げ

 
 エネルギー省(Department of Energy)のダン・ブルーレット(Dan Brouillette)長官は1月8日、次世代エネルギー貯蔵技術の開発・商業化・活用の促進と、エネルギー貯蔵における米国の世界リーダーの地位の維持を目的とした、「エネルギー貯蔵グランドチャレンジ(Energy Storage Grand Challenge)」の立ち上げを発表した。

 
 本チャレンジは、2020年度大統領予算案で発表された、総額1億5,800万ドルの「先進エネルギー貯蔵イニシアティブ(Advanced Energy Storage Initiative)」を基盤とするもので、研究開発助成、賞金、パートナーシップなどを含むプログラムを組み合わせた取り組みとなる。

 
 同チャレンジを通して米国が2030年までに達成を目指す目標は以下の通り。なお、同チャレンジ最初の情報要求(request for information:RFI)は、間もなく公示される予定である。

  • 技術開発:野心的且つ到達可能なパフォーマンス目標と、総合的研究開発ポートフォリオの作成。
  • 技術移転:研究・システム設計・民間セクタへの導入という技術パイプラインの促進。
  • 政策・評価:エネルギー貯蔵技術の最も有効な価値提案と使用事例に関する情報を提供する最高のモデル・データ・分析の開発。
  • 製造・サプライチェーン:米国の製造及びリサイクル性を強化し、クリティカル物質の海外依存を緩和するための新技術開発。
  • 労働力:配電網・エネルギー貯蔵価値連鎖のニーズに応える次世代米国人労働者の育成。

 

Department of Energy: U.S. Department of Energy Launches Energy Storage Grand Challenge

 
1月8日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究