2019年5月28日、教育省(Department for Education:DfE)の大学担当大臣Chris Skidmore氏は、ブリュッセルにおいて「2020/2021学事年度に学位課程を開始するEU出身学生に対して、これまでと同じ学費を保証する」と発表した。
2020/2021学事年度に大学生活を開始するEU出身学生は、英国の大学生と同じ学費と金銭的支援を、英国の大学課程に在籍している間、保証される。
本日ブリュッセルにおいて、Chris Skidmore大学担当大臣は、2020/2021学事年度に英国で高等教育課程を開始するEU出身学生、学部生及び大学院生の金銭的支援、成人向けの継続教育カレッジのような16歳以降対象の専門教育のローン、実習生への支援を受ける資格を、EU離脱が実際に行われるか否かにかかわらず、維持することを発表した。
この発表は、2019/2020学事年度もしくはそれ以前から英国で学士課程を開始しているEUからの留学生への金銭的支援に関する既存の協定に続くものである。
最新の2019年の申請者数データでは、37,000人以上のEUの学生が、英国のフルタイムでの学士課程を申し込んでおり、これは前年度から1.9%増加している。
Chris Skidmore大学担当大臣は以下のように述べた。
- 英国は、EU出身を含む留学生が英国の大学にもたらす重要な貢献を高く評価している。そして、その貢献は国外からの多くの学生が渡英することを選び、英国で学ぶほどの英国の世界的な高等教育システムの証となっている。
- 英国はEU離脱を選択したがヨーロッパを離れるわけではないことを認識しておくことが重要で、英国の大学はグローバルな機関としての多様性を保ち続ける。
- 学生達は次年度の大学選択をすでに検討している。だからこそ現在EU出身学生が2020/2021学次年度も英国学生同様の権利を与えられ、引き続き恩恵を受けられることを決めた。
英国が世界的レベルの教育分野の更なる成長を維持し支援することを目的とした国際教育戦略には、学部卒業生及び修士課程の学生の卒業後の滞在期間を半年まで延長すること、博士課程の学生は1年間まで延長することが盛り込まれている。
その戦略は、また、大学が留学生の就職を支援するのを手助けし、留学生のビザ手続がいかに改善できるかを示唆する。
政府は、学生獲得が現在行われている中で、特に2020/21学事年度において学生と機関に確実なことを提供する必要性を認識している。
政府は可能な限り円滑に秩序あるEUからの離脱に向けて準備しており、2020/21学事年度後に新たなEUからの学生の将来的な授業料を決定する業務が進んでいる。
政府は、2021/22学事年度及びそれ以降の学事年度に先立って、EUの留学希望者に対して十分な通知を提供する予定である。
2019年5月28日
GOV.UK:EU student funding continued for 2020/21