【ニュース・イギリス】大学が学位評価に関する共同声明を発表

 
2019年5月17日、英国大学協会(Univerisities UK:UUK)は高等教育関係機関より成績授与における透明性、確実性、公平性の重要性に関する共同声明を発表した。
 
英国質保証常任委員会(UK Standing Committee for Quality Assessment:UKSCQA、高等教育界主導による高等教育質評価方法監視機関)、英国大学協会、 大学等高等教育機関などからなる英国高等教育界の代表組織(GuildHE)、高等教育質保証機関(Quality Assurance Agency:QAA)主導で、成績のインフレに関する英国全体の協議の一環として行われた審議会において、高等教育機関は長期間に亘る学位の価値を保護するため、また、より透明性を高め、学位の質が低下しているという認識に取り組むための組織的な対応をとることに賛同した。
 
英国高等教育機関は、強力で断固たる活動が大学の成績授与資格の価値を保護・証明し、そうすることで学生、雇用主、そして広く世間からの信頼を得るために必要であることに賛同してきた。
 
UKSCQAからの最初の勧告に続いて2018年後半に始まった審議会は、英国全土の大学においてこれらの勧告がどのようにして発展し、広がったのかを調査した。
 
その結果はまさに意思表明となり、高等教育機関によって圧倒的に支持され、学位が授与されるにあたっての透明性、公平性および信頼性に関する共通の声明が発表された。この結果は、2019/2020学事年度には行動の枠組みとなるだろう。
 
声明は、高等教育機関に対して以下4つの具体的な責任を果たすよう求めている。

  • 評価が学生の能力を精一杯成長させ、挑戦の継続を保証する。
  • 最終成績証明がどのように算定されているのか説明し審査すること
  • 外部審査官システムを支援し強化すること
  • 学生の成績成果に関する分析やデータを公開し審査すること

高レベルの特性を示し卒業生に期待される特定の学位として大学が基準とする一般学位制度は現在開発中である。これらの記述はこの協議の一部となっており、夏にUKSCQAによって出版される前に今現在ブラッシュアップされているところである。
 
2019年5月17日
 
UUK:Universities unveil joint commitment on degree classifications
 

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