【ニュース・中国】清華大学・北京大学の2018年度卒業生、就職都市トップは北京、ファーウェイが270人採用で最大の雇用先に

 
このほど、清華大学と北京大学は相次いで就職の質に関する年度報告を公表、2018年の度卒業生の就職率及び就職先を発表した。
 
進路においては、北京大学の7割以上の学部卒業生は引き続き国内外での進学を希望。同校の修士修了生の9割および博士修了生の7割は就職を希望。一方の清華大学も状況は似ており、学部卒業生の約8割は進学希望、修士修了生の約9割および博士修了生の6割以上が就職希望だ。
 

2校の卒業生の就職都市トップは北京

2018年において、北京大学本部では合計2,630人の卒業生が雇用先と就職協議書を締結しているという。地域ごとでは、就職協議書を締結したすべての北京大学の卒業生のうち、北京で就職することを選んだ者は全体の39.47%の1,038人だった。また、清華大学で就職を選んだ3,700人以上の卒業生のうち、全体の40%以上を占める約1,500人が北京で就職することを選んだ。
 

2校の卒業生の留学先トップは米国

清華大学が発表したデータによると、同校の2018年度卒業生・修了生の45%が進学を選択した。うち国内での進学を選んだ者が1,985人、国外(域外)が1,146人で、さらにこのうち大部分は学部卒業生である。卒業生の国外(域外)留学先のトップは米国で、留学者数の69.5%を占めていることは、注目に値する。
 
2018-2019年度のQS世界大学ランキングによると、清華大学で国外(域外)留学を選んだ卒業生の約6割近くが、同ランキングで上位50位以内の大学を留学先として選んでいるという。具体的には、米カーネギーメロン大学を選んだ卒業生が60人と最も多く、コロンビア大学(57人)、ハーバード大学(38人)、カリフォルニア大学バークレー校(35人)等がこれに続いた。
 
北京大学の2018年度卒業生・修了生のうち国内進学者数は1,518人、国外(域外)留学者数は1,148人だという。留学先として最も多かった国(地域)は米国で、留学者数の59.84%。
 
『タイムズ・ハイアー・エデュケーション世界大学ランキング2018-2019』で見ると、北京大学の合計668人がランキングで上位50位以内の国外(域外)大学を留学先として選んでいるという。具体な留学先は清華大学の卒業生・修了生とはいくらか異なり、コロンビア大学を選んだ卒業生が66人と、上位50校の中で最も多く、シカゴ大学(55人)、カーネギーメロン大学(33人)、ハーバード大学(31人)と続いた。
 

ファーウェイが3年連続で2校の「最大雇用先」に

華為技術(ファーウェイ)が2016年から3年連続で清華大学と北京大学の卒業生・修了生の「最大の雇用主」となっている。
 
統計によると、就職協議書を締結したすべての北京大学卒業生・修了生のうち、80.65%の学生が公共管理、金融業、情報伝送、教育、科学研究、技術サービスなどの産業への就職を選んだ。このうち、公共管理と金融の二大産業を選択した卒業生はいずれも550人以上に達する。
 
また、北京大学が公表したデータによると、卒業生・修了生の採用数上位12位の企業のうち、華為技術有限公司が約104人で最上位となった。このほか、このランキングでは合わせて5社が銀行で、中国工商銀行、中国銀行、国家開発銀行、中国農業銀行、中国郵政儲蓄銀行の順となり、採用者数は計142人。インターネット企業の騰訊(テンセント)の採用者数は56人で第2位、網易(ネットイース)は22人で第9位だった。
 
一方の清華大学の就職の質に関する報告によると、2018年度卒業生を20人以上採用した企業は計24社で、主に設備製造、エネルギー、金融、建築、情報通信、インターネット・ファイナンスなど重要分野に集中した。こちらも華為技術有限公司が「優勢」で、167人採用して第1位。テンセントが74人で第2位、その他のインターネット企業では、ネットイース(53人)、アリババ(38人)、百度(24人)、マイクロソフト(23人)がランクインしている。
 
2019年1月10日
 
青塔:清华北大去年毕业生首选仍是留京,华为招270人成最大雇主

地域 アジア・オセアニア
中国
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