【ニュース・中国】中国の大学受験新制度「新高考」、北京市政治問題解説:注目の話題と現実問題に首都の特色からめる (2)

 
一.ウイルスとの戦いにおける制度の優位性と民族精神を示し、労働教育考査を強化し、立徳樹人の根本任務を実行した
 
 高等学校における思想政治の科目は、立徳樹人の根本任務を実行するためのキーポイントである。試験問題では中国の特色ある社会主義の
偉大な実践に立脚し、社会主義の核心的価値観の育成を目的とし、徳・知・体・美・労の全面的発展要求を十分に体現し、学生が「立徳成人、
立志成才」できるよう導いている。

 
 第2問では「心を一つに ウイルスと戦う」の切手に描かれる、中国人民が心を合わせてウイルスと戦う偉大な過程を取り上げた。
第20問では「新型コロナウイルスとの戦いにおける中国の行動」を出題し、「中央の統一指揮と各者の協調協力」の制度的優位性を際立たせた。
試験問題では首尾一貫して、ウイルスとの戦いにおける中国の力・中国の精神・中国の成果を取り上げ、中国共産党の「人民中心」の執政理念と
力を合わせて大事を成し遂げる中国の特色ある社会主義制度の優位性、そして社会主義市場経済体制の頑健さと活力を集中的に示し、学生が
中国共産党による指導と中国の特色ある社会主義制度、中華民族精神に賛同し、立徳樹人の時代感を増強できるよう導いている。

 
 「春に植え、夏に耕し、秋に収穫し、冬に蓄える」の農業体験活動では、労働教育実践活動の広範な展開によるプラスの成果を示し、
労働教育の人間育成価値を明確にした。試験問題では場面設定を通じ、機械化・オートメーション化の時代にありながらも学生に伝統的な
農業生産方式を実感させ、中華文明の繁栄に果たした農業労働の重要な役割を認識させている。さらに「手を動かして実践し、力を出して
汗を流す」ことにより労働の意味を体得させ、学生が中国の大地に根ざし国情・民情を理解し自覚的に労働が最も光栄なことであり、労働が
最も偉大で労働が最も美しいという思想認識を抱き、マルクス主義労働観を確立するよう導いている。
 

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
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