【ニュース・中国】中国の大学受験新制度「新高考」、北京市政治問題解説:注目の話題と現実問題に首都の特色からめる (1)

 
 北京市で大学受験の新制度「新高考」がスタートした。今年は試験期間が4日に延長され、最初の2日は全国統一大学入学試験の「高考」、
後半の2日が普通高校学力レベル試験に当てられた。7月9日は普通高校学力レベル試験の1日目で、物理・政治・化学の試験がそれぞれ行われた。

 
 同日の政治の試験終了後、澎湃新聞(www.thepaper.cn)は北京市教育委員会から北京教育考試院の専門家による試験問題の
公式解説書を入手した。有識者によると、北京市2020年学力レベル試験の思想政治科目試験問題は、習近平による新時代の中国の特色ある
社会主義思想を指針とし、立徳樹人の根本任務を実行し、時代の発展の鼓動をしっかり把握し、学生の理論的思考力・政治的共感度・価値判断力・
法的素養・社会参画力を総合的に評価するものであったという。

 
 試験問題は学科の内容を国の発展の歩みと実際の社会生活とに密接に結びつけ、学生が祖国を胸に抱き、社会に関心を寄せ、愛国の心情を
根付かせるとともに、理想への信念を固め、品性と教養を強化し、知識と見識を深め、自覚的に中華民族の偉大な復興を実現するために奮闘する
という使命と責任感を担うよう導くものとなっている。

 
 試験問題はまた、新型コロナウイルス感染拡大の中学校・高校教育と学生自身の学習状態に対する影響を十分考慮し、科目の基本概念に沿った
問題作成・基礎的かつ主要な知識の考査・難易度の科学的な配置・試験問題の情報量・受験生の思考量・回答に要する文字量の合理的配分を
重視したものだった。

 
 今年は学力レベル試験に思想政治の科目が加わり、試験問題は変化の中にも安定を求め安定の中にも新しさを持たせるよう努め、命題の理念・
試験問題のスタイル・全体の難易度の安定を維持しつつ、設問形式と出題方法を改善・刷新し、評価方法を広げて試験内容の改革を進め、
スムーズな連携と安定した移行を確保している。

 
澎湃新闻: 2020年07月09日
 


The Paper: 北京新高考政治卷解析:关注热点与现实议题,融入首都特色

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