【ニュース・フランス・シンガポール】CNRS外国に初の支部を設置

 
2019年6月25日、フランス国立科学研究センター(Centre national de la recherche scientifique:CNRS)は、Antoine Petit CNRS理事長のもと5月にシンガポールに創設された初の外国支部CNRS@Createの落成式を開催した。
 
当支部は、国際的な大規模研究プログラムを支えていく機能を担う。シンガポールにある4つの研究所通じて、CNRSは都市国家の最先端の科学技術を利用することが出来る。「アジアはシンガポールを含む複数の基地を備えた科学のエンジンである。」とPatrick Nédellec国際研究協力ヨーロッパ局長(Direction Europe de la recherche et coopération internationale :DERCI)は話している。2014年アジアでの窓口となるオフィスを開設し、翌年、CNRSはアジア全体の研究施設をまとめる大きな会議を主催した。
 
「このことは、我々の仲間であるシンガポールの人に対して、CNRSの好意と投資の証となるだろう。」とも強調した。この支部創設は、CNRSの存在感を示すために重要なことであった。「我々はシンガポールの研究費用に関する事務局であるシンガポール国立研究財団(National Research Foundation Singapore:NRF)の好意に感謝している。なぜなら、彼らのプログラムであるCREATEに参加することをCNRSに提案してきてくれたからだ。それに参加するために支部が設立された。」とCNRS初の外国支部であるCNRS@Createの理事に任命されたDominique Baillargeatは話している。
 
CNRS@Createは、プログラムの主導的優良研究と科学技術企業の拠点(Campus for research excellence and technological entreprise:CREATE)との共同研究の実施の場として考えられており、国際共同研究を発展させる機能を持つ。 「CREATEはシンガポールにとって大きな潜在的影響のある研究を金銭的に支える組織といえる。CREATEは研究結果が色々な国で応用できる都市・エネルギー・気候変動等についてのプログラムを発展させていくだろう。」とCNRS@Createでプロジェクトの立案を担当するCNRSシステムエンジニアリング科学研究所(Institut des sciences de l’ingénierie et des systèmes:INSIS)Jean-Yves Marzin 所長は話している。
 
2019年6月27日
 
Le CNRS ouvre sa première filiale à l’étranger
 

地域 西欧、アジア・オセアニア
フランス、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター