【ニュース・フランス】AnsesとInsermはパートナーシップ協定を締結

 
 Gilles Bloch国立保健医学研究所(Institut national de la santé et de la recherche medicale:Inserm)所長とRoger Genet食品環境労働衛生安全庁(Agence nationale de sécurité sanitaire de l’alimentation, de l’environnement et du travail:Anses)長官は枠組み協定に調印し、内分泌撹乱性化学物質、ナノ物質、大気汚染、農薬、伝染病媒体のような公衆衛生に関する問題に長期にわたって協力していくことを取り決めた。

 
 この2つの機関は、動物の健康に関する抗生物質耐性への対策アプローチである「ワン・ヘルス」を進めることを期待されている。このパートナーシップには、一般社会の利益の科学的検証と研究について、この2つの公的機関の力をより緊密にするという共通の意志がある。

 
 InsermとAnsesは、人間や動物の健康、環境の分野において長年、共同の科学プロジェクトを行っている。この5年間の枠組み協定によって、この2つ機関が協力し、新しくかつ実現可能性の高い公衆衛生政策の実施が行われるであろう。

 
 また、特定の共同研究および専門的な衛生面での危機管理評価を行うための共同プロジェクトの実施が予定されている。これらの政策を実行するため、共同の研究や専門家グループを創設し、施設や生物およびデータ素材を共同利用することが約束されている。

 
 また、この協定により、Ansesの環境と健康事業についての国家研究プログラムの枠組みからInsermのプロジェクトに予算配分される。そしてこの2つの機関は、Dim One Health科学プロジェクトにおいて、動物の健康に関する抗生物質耐性への対策アプローチである「One Health」にさらに投資する意志を示した。

 
 この協定を通じてこの2つの機関は、科学的検証と科学研究の関係の強化に取り組み、暴露、環境からのストレス、持病、動物伝染病理、内分泌撹乱性化学物質に関するリスク、ナノ物質のような数多くの重大な問題についての衛生管理や知見、専門的な会議や病理学について強い協力関係をもって取り組んでいくこととしている。

 
2月5日
 


Inserm: L’Anses et l’Inserm signent un partenariat de coopération scientifique

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究