【ニュース・フランス】大学保健サービス(SSU)は学生保健サービス(SSE)に:学生の健康のために820万ユーロの追加支出

 
現在、SSUは関係機関の学生に対し、健康や病気の予防に関する必要な支援を行っている。そのために、学生たちのニーズを熟知しており、特に健康危機の管理には成功した。

 
この間、SSUの活動キャパシティ(病気の学生への介入、検査、ワクチン接種、メンタルヘルスのサポートと予防、孤独との戦いなど)は拡大したが、一方で、SSUの活動を地域の医療関係者とよりよく調整する必要性も浮き彫りになった。

 
そのため、2022年1月より、SSUの強化に向けた協議がなされてきた。この協議には、学生団体、大学保険サービス代表者協会(ADSSU)、設立協議会、フランス大学都市協会(AVUF)、保健総局、薬物・依存症対策閣僚委員会(MILDECA)、国立高等専門学校機構(CNOUS)、国民健康保険基金が参加した。

 
これらの意見交換により、SSUの改革を実施することが可能となり、本日モンペリエでSylvie Retailleau高等教育・研究大臣がその詳細を発表した。この変更は、10月11日に全国高等教育審議会(CNESER)で決議されたものである。

  • 提供されるサービスの利用者の拡大:大学だけでなく、すべての高等教育機関の学生が予防医療および治療サービスを利用できるようになる。このため、SSUはSSE(services de santé étudiants)に改組する予定。
  • 地域別アプローチによる学生のニーズへの対応:学生に提供される全国統一のサービスに加え、各地域に特化したサービスを提供する。これは、地域の健康ニーズの調査に基づくもので、地域の保健機関やCPAM(:健康保険基金)と連携し実施する。これにより、学生のニーズに対して協調的かつより的確な対応が可能となる。
  • SSEガバナンスへの学生の参画:SSEサービス評議会は拡大され、より広く学生に開放される。そのため学生は、健康戦略の構築と地域のニーズに応じた行動計画の策定に参加することになる。
  • 学生の健康に関連するあらゆる分野における活動の正当性が高まる:近く発表される法令では、SSEが学生の精神的・性的健康、依存症、栄養サポートに責任を持つことが教育法典に明示される。

 
この改革の実施により、2023年以降、820万ユーロの予算枠が与えられ、SSEに改組したSSUの給与水準の大幅な引き上げ(特に、魅力の足りない管理職の再評価と採用)と、運営資源の強化が可能となる。学生の健康とウェルビーイングを支援する新たなツールであり、同省の主要なコミットメントでもある。

 
10/13


Ministère de l’Enseignement supérieur: Les Services de santé universitaires (SSU) deviennent des Services de santé étudiants (SSE) : 8,2 millions d’euros supplémentaires pour la santé des étudiants


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