【ニュース・フランス】学生の進路指導と成功法案、上院で説明:Frédérique Vidal大臣の演説

 
今回の法案には高等教育に進む学生が挫折することなく学業を続けてほしいという願いがある。それは、信頼、開放、成功という3つの言葉で表現できるだろう。
 
まず、信頼。APB(Admission Post-Bac)で問題となった抽選による進路決定は高校生にも、その家族にも大きな混乱をもたらした。そこで、APBに代わる、明解で、公正、そして透明性のある新しい規則と手順が必要となる。この抽選による選抜という方法はすでに情報処理および自由に関する国家委員会と国務院から指摘を受けていた。大学第1段階への入学を健全な基準に基づいて再建し、学生とその家族が満足いくように寄り添わなければならない。
 
私はParcoursupが対話の場になることを望んできた。入学希望者は高等教育機関と、当該機関で行われるトレーニングに興味をもっていることを示す。すると、機関は入学希望者に応え、希望する学習計画にどのように応えることができるかを提示する。このような提案の中から学生とその家族は入学先を決定する。
 
第2の原則は開放である。学士号は高等教育の最初の学位であり、それを取得する若者は、さらに勉学を続ける権利が保障されている。これは基本原則であり、完全な意味を与えなければならない無形の原則である。それは成功に導き、もっと広い意味では雇用につながるトレーニングを意味する。高等教育の社会的、および地理的開放を促進することであり、政府は学生計画の中心に学生生活をおくことにした。これはまた、この分野における新たな野心を反映している。同じように、学生向け社会保障制度の廃止を意味する。なぜなら、これまでは一般向けの保障制度と同じレベルのサービスとサポートを受けることができなかったからである。
 
第3の原則は、学生の成功を高等教育システムの中心におくことである。成功は宣言されるものではない。
 
これらを実現する手段はつぎのとおりである。首相は学生計画の立ち上げから5年間で、10億ユーロ以上の投資を伴い、投資の大計画、つまり大学の新カリキュラムのために、2億5,000万ユーロではなく、4億5,000万ユーロを割当て、今後5年間で5億ユーロ以上の追加予算を組む必要がある。
 
進路指導の見直しがこの法案の中心にある。
 
2018年2月7日
 
Présentation du projet de loi Orientation et réussite des étudiants au Sénat : discours de Frédérique Vidal
 

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