【ニュース・フランス】学生計画:成功への道のラベリング

 
2017年10月に発表された学生計画は、つぎの3つの目標に基づいている:APBの問題点であった選抜の不公平を終わらせる、学士課程における失敗率60%という状態を改善するために、学生ごとの履修コースのカスタマイズを奨励し、社会的な成功のための条件を作り出すために、学生生活支援に大きな投資をする。
 
この目的のため、高等教育機関への円滑な移行こそが成功の鍵であるとして、高等学校での指導に重点がおかれている。地理的、社会的または文化的にどのような状況にあっても、どの生徒にも同じレベルの情報とオリエンテーションのサポートを提供するため、2名の主担任が任命され、最終学年に新たに設けられる第2回目の進路を考える週間や多くのリソースがあらゆる高校生に利用可能となった。すなわち、2017-2018年では、最終学年に、Parcoursupに掲載されている内容と教育カリキュラムの内容とその構成が示され、そして進路決定の全過程でアクセス可能で無料のONISEPでの電話相談である。
 
未来を築く鍵を青少年に提供するために、Frédérique Vidal(フレデリック・ヴィダル)大臣は市民社会の中で近年発足した多くの地域社会イニシアティブを活用したいと考えた。将来の成功のために、生徒、そして学生に寄り添う地域社会イニシアティブには高等教育・研究・イノベーション省のラベルを与えるものである。このラベルのお蔭で、イニシアティブ間の連絡と相互協力が促進される。
 
また、高校生とその家族は、強化された無料のサポートの恩恵を受けるための地域社会イニシアティブを特定することができる。現時点で展開されている革新的で信頼できる非営利のイニシアティブであることがわかるように、明解さと可視性をもたらすことが必要である。
 
イニシアティブ「成功の道」憲章に基づいて、2月中に公的な認証申請が開始される。並行して、パイロット・イニシアティブがすでに運用されている。INSPIREプラットフォームはそのひとつである。それは現在、同省によってラベル付けが行われており、それによって、デジタルツールを展開し、フランス全土で、仲間による進路指導を強化するための「パイロット」学生ネットワークを開発することも含まれる。公益協会ARTICLE 1に180万ユーロが支援されることで、2018年2月から、数十万人の高校生に寄り添うことができるようになる。
 
2018年2月8日
 
Plan Etudiants : labellisation des parcours de réussite
 

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