【ニュース・フランス】パリ政治学院のCampus 2022プロジェクト発表:Frédérique Vidal大臣のスピーチ

 
今朝、われわれが集った場所はその歴史を物語っており、Hôtel de l’Artillerie(砲兵隊の館)は、この20年間にパリ政治学院が歩んできた道のりをより雄弁に語っている。もちろん、われわれはいま、パリ政治学院が根を下ろしたSaint-Guillaume通りやSainte-Pères通り(パリ政治学院の所在地)から遠くはないところにいる。ここHôtel de l’Artillerieは大きな、そしてすばらしいキャンパスをめざしており、パリ政治学院は90年代に始まった改革を何とか完了させている。
 
この運動の起こりにはひとつのビジョンをもち、それを実行に移した人がいた。それはRichard Descoingsである。彼がそのビジョンの中心に描いていたのは、すでに20世紀末には名声高く、特別な地位を得ていたパリ政治学院が21世紀にも輝き続けるためには、深く再考することが不可欠ということであった。
 
単なる定式に過ぎず、パリ政治学院の場合、ひとつの特異なモデルであり、政治、行政、経済のエリート育成のための2年間の非常に強力なモデルであり、フランス国内ではその卒業免状は知られるものの、国際レベルで、組織的な認知には乏しく、また、他の学術分野との連携もなかった。
 
パリ政治学院は当時、フランスの成功であったが、しかしそれはある日、純粋にフランスによるフランスの成功という自己満足になってしまう恐れがある。当時の成功の鍵は確かに人間的で知的な面であったが、しかし、ごく少数の学生と、時には社会的にも、ある種の閉鎖性が組み合わさったものであった。
 
Richard Descoingsとそのチームが思い描いたのは、パリ政治学院を広く開放し、開発し、フランスだけではなく、国際的なパースペクティブで、あらゆるものを提供する必要があるということである。
 
さらに、そこで学ぶ学生の数が増加しているということも知っている。Master相当の免状を得るまでの5年間、専門分野別に6つのキャンパスを渡り歩き、さらに第3学年は国外で過ごす複雑さ。さらに数多くの外国人学生とそれまでは、認識されていなかったトピックや専門分野に門戸を開いた機関。さらに社会的な解放を求める要求もあった。
 
その結果はただ、素晴らしいものである。新しい基盤を得て、パリ政治学院は新たなスタートを切る。研究に裏打ちされたトレーニングの場であり、世界各地からの学生たちを受け入れることになる。
 
パリ政治学院はもちろん、新たは一歩を踏み出したに過ぎず、これからSorbonne Paris Citéのパートナーとして歩んでいく。
 
2018年1月23日
 
Présentation du projet Campus 2022 de Sciences-Po : discours de Frédérique Vidal
 

地域 西欧
フランス
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