【ニュース・ノルウェー・イギリス】英国はノルウェーとの「新しく、より深い、特別な」パートナーシップを希望

 
Sarah Gillett在ノルウェー英国大使によると、英国は、欧州連合(EU)離脱後もノルウェーとの強力な連携を維持するために、いくつかの手段を取るつもりである。
 

英国人の過半数がEUを離れることに投票して以来、忙しく興味深い期間が続いており、この時代のヨーロッパ大陸における最も大きな変化を引き起こしている。
 
民衆による決断を受け入れ、そこに含まれる意味を分析し、実行する方法を計画することは、重要かつ複雑な作業である。これらは必然的に、将来に関する多くの議論を呼び起こすが、ほとんどが、その複雑さゆえに答えを導き出すまで時間がかかるだろう。
 
この複雑さは、EU及び関税同盟の加盟国ではないが、欧州経済領域(EEA)を通してEU単一市場に参加しているノルウェーにも当てはまる。ノルウェーは、農業と漁業に関する個別の協定をEUと締結しており、シェンゲン協定にも参加している。ノルウェーの貿易の約70%がEUとの取引であり、英国はノルウェーにとって最大の市場である。また、ノルウェーは英国にとって最も重要なエネルギー供給者である。
 
今後ノルウェーとの新しい協定が必要になるが、英国はまだEU加盟国であるため、これらについて交渉することができない。英国はEU協定から生じる義務を十分に尊重しつつ、ノルウェーの法令にも配慮する。EUとEEA協定の規約を尊重した上で私達が行ってきた実績が、各国が法的義務をそれぞれ真剣に受け止めていることを示していると、私は信じている。
 
この新たなパートナーシップに備え、スムーズな移行を可能にするためには、新たな取り決めの導入が必要となった時、できるだけ準備が整っている状態にしておくことが大切である。そのために、私達は外交的な対話を拡大し、相互の優先事項を理解するために一丸となって取り組んでいる。重要な論点は、北海の両側に暮らすノルウェーと英国の何千人もの国民に対して、それぞれの社会や経済にとって価値ある貢献をどのように生み出し、確実に供給するかということだ。もう一つの優先事項は、経済に及ぼす混乱を最小限に抑え、受給者にできるだけ早く、より多くの確実性と明確性を提供することである。
 
英国は、これまでEUとの交渉の中で実現させてきた進捗具合について楽観視しており、今後、EUの最強パートナーとしての未来を築くことができると確信している。同様に、私は、英国とノルウェーとの将来の関係が強固なものになると確信している。

 
THE LOCAL no:Britain wants ‘new, deep and special’ partnership with Norway: ambassador
 

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