【ニュース・ノルウェー】研究基盤のための新たな戦略とロードマップ

 
ノルウェー研究評議会(RCN)は、研究基盤に関する国家戦略を発表した。 また、分野別の戦略に関するロードマップも発表された。これによって、今年の助成プログラムの公募に際して戦略的な枠組みを提供することになるだろう。
 
ノルウェーの研究基盤の国家戦略、Tools for Researchの2009年の立ち上げ以降、約50億ノルウェークローネ(※約700億円)以上が、約100の大規模な研究所、データベース及び設備機器への投資に配分されている。 近年、設備予算が大幅に増加しており、 2018年の年間配分は約7億4,000万ノルウェークローネ(※約102億円)になる見込みである。
 
「高等教育及び研究に関する長期計画において、私たちは国際的に最先端のノルウェー人の科学グループの数を増やす努力をすると約束し、この目標を達成するために取り組んでいる。 これらの取組において、我が国のトップクラスの研究者と学生が世界レベルの研究基盤にアクセスできるようにすることが重要」だと、Iselin Nybø研究・高等教育大臣は述べた。
 
この国家戦略は、これらのニーズにどのように対処するか、関係省庁、研究機関、研究評議会に向けて問いかけている。
 
Nybø大臣は、「最新の国家戦略とロードマップは、さらなる投資へ向けた基盤を与えるもの」であると述べた。
 
国家戦略の主な特徴は以下の通り。
① デジタル化
② データ管理
③ 分野横断的な連携
 
ロードマップの主な概要は以下の通り。
 
前述の通り、本年の助成プログラムの公募に加え、公募されたプログラムの評価に際しても大きな指針となるものである。本ロードマップでは、国にとって、とりわけ重要である73の大規模な研究所、データベース、設備機器を提示されており、科学的な利点や戦略的な重要性に関する評価の詳細が言及されている。
 
※ 円表記はJSPSストックホルム研究連絡センターが追記

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン、その他の国・地域
取組レベル 国際機関レベルの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター