ノルウェーへの留学生のビザ申請費用と留学前にデポジットとして国へ支払う金額が大幅に増額され、学生団体や対立する政治団体から批判を呼んでいる。
 
この改正は本年1月に開始された。ノルウェーへの留学生のビザ申請手数料は、1月当初の3,200ノルウェークローネ（※約4万5千円）から5,300ノルウェークローネ（※約7万4千円）に、65％増額されたことが、インターネット上のニュースレター、Khrono of Oslo Metropolitan University で報じられた。
 
近隣諸国では、スウェーデン（※約1万4千円）、デンマーク（※約3万8千円）、フィンランド（※約4万円）となっており、比較するとはるかに高い金額であることがわかる。
 
1月に、同国政府は、留学生がデポジットとして支払う最低金額を年間で10万3,900ノルウェークローネ（※約140万円）から11万1,657ノルウェークローネ（※約155万円）に増額した。
 
しかし、ノルウェー国際学生連合（ISU）の指導者であるEric Kimathi氏は、ビザ申請費用の増額が「不当」であり、予告なく行われ、それが「留学生に大きな打撃を与えている」と述べた。「留学生の多くは自身で留学資金を調達しており、また彼らは週に20時間しか働くことができない」旨を語った。
 
ISUは声明の中で、この増額は、留学生に疎外感を与え、ノルウェーでの将来に一層の不安を覚えると同時に、今後同国に留学を希望する学生の就学を妨げるものであると述べた。
 
※ 円表記はJSPSストックホルム研究連絡センターが追記
 
University World News：Steep rise in visa charge for international students