【ニュース・ドイツ】OECD「図表でみる教育2016年版」においてドイツの職業教育システムが評価

各州文部大臣会議(Kultusministerkonferenz:KMK)と連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung:BMBF)は、2016年9月15日、OECDと共同でOECD「図表でみる教育2016年版(Bildung auf einen Blick 2016)」を発表した。当該報告において、ドイツの教育システムは先進的なものであることが証明された。
ドイツにおける高い就業率は、職業教育システムの強さと密接に関係しているものである。25歳から34歳までの半数以上(51%)が質保証された取組みとしての職業教育を選んでいるが、これはOECDの比較によれば二番目に高い数字である(OECD平均は26%)。このデュアルシステムを将来においても引き続き成功させるためには、デジタル化がますます進むことを考慮しても、職業教育が労働市場の新しい需要に答えることと、資格取得の可能性が注目を集めることになろうと予測される。
OECDの報告書は他にも、ドイツにおいては自然科学と工学が平均以上に好まれていることを示している。2004年の自然科学分野の卒業生の割合は、学士または同等の職業プログラムでは12%、修士は16%、博士は32%とOECDの平均(9%、8%、27%)を上回っている。特に工学分野においては、OECDの平均が13%、13%、17%であるのに対し、ドイツでは24%、16%、11%と平均以上であることが明らかとなった。

 

BMBF:Berufliche Bildung in Deutschland leistungsstark und zukunftsweisend

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 国際機関レベルの取組、政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ