【ニュース・ドイツ】Anja Karliczek大臣:コロナでもBAföG(連邦奨学金法)では不便はない

 
BAföGは新型コロナウイルスパンデミックにおける条件つき閉鎖や入国制限でも引き続き支給

 
 連邦奨学金(Bundesausbildungsförderungsgesetz:BAföG)の支援を受ける学生は、学校や大学が閉鎖されたり、他国への入国が遮断されたりした場合でも、教育資金を受け取り続けることができる。これは、金曜、BMBFが法律を施行する各州に宛てた政令で規定したものである。Anja Karliczek連邦教育大臣が説明した。

 
 「COVID 19 パンデミックにより学校や大学が閉鎖されたとしても、BAföG 受給者は引き続き教育支援を受けることができる。BAföG 受給者には、現在の異例な事態の中においても、明確で計画的な安全性を確保していただきたい。コロナウイルスのパンデミックのためにBAföGの資金繰りを心配する必要は誰にもない。

 
 だからこそ私は、本省に、BAföGの資金提供はこれまでと同じ範囲で継続するということを明確にする政令を出させたのである。パンデミックのために学校や大学が閉鎖され、授業や講義が中止になった場合でも、BAföGは引き続き支給される。BAföGの受給者がコロナウイルスのパンデミックによって不利益を被ることがあってはならない。これは私にとって重要なことである。」
 

背景:

 
 COVID19パンデミックの影響で、ドイツではすでに学校が閉鎖されている。海外では教育活動が中断されている。パンデミックに関連した入国制限を課している国もある。この国では、コロナウイルスSARS-CoV-2のさらなる蔓延を食い止めるため、一部の州では授業の開始を延期している。

 
 BMBFは、BAföGの受給者がパンデミック関連の予防措置によって不利益を被らないようにするため、BAföGの実施を担当する州とその研修推進局に対して、BAföGの支給を継続しなければならないことを明確にする政令を発出した。パンデミックの影響で学期開始が遅れた新入生であっても、当初予定されていた時期に授業が開始された場合と同様にBAföGを受給することができる。

 
 教育を維持するため、教育機関においてオンラインコースを利用できるようになり次第これらのオンラインコースへ参加することが、奨学金支給要件の観点から必須である。

 
 BAföGにより、連邦政府は、家庭の経済状況にかかわらず、若者が自分の意向に沿った教育を受けることができるよう支援している。1971年にBAföGが導入されて以来、すでに何百万人ものティーンエイジャーや青年層がこの教育支援の恩恵を受けている。

 
 これまでは連邦政府と州政府が共同でBAföGの費用を負担していたが、2015年以降は、連邦政府が単独でそれを負担している。
 

2020年3月13日


BMBF: Karliczek: Keine Nachteile beim BAföG wegen Corona
 

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
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