【ニュース・ドイツ】デジタル化、欧州と価値共有

 
 国際化は、国際的な学術協力に新たな課題をもたらす。デジタル化、国内動向、持続可能性、多様性、欧州、価値共有である。学術の交流、世界主義と学問の自由を擁護するために、DAADは実証済みの新しいプログラムと、より多くの専門家からの助言を活用してそれらの課題に取り組んでいる。2月中旬、ベルリンでの記者会見で、DAAD会長のJoybrato Mukherjee教授、DAAD副会長のMuriel Helbig教授、DAAD事務局長のDorothea Rüland博士が、2020年の彼らの主要なプロジェクトを紹介した。Mukherjee会長とHelbig副会長は1月の初めに現職に就任している。

 
 Mukherjee会長によると、彼の三つの主要なテーマはデジタル化、欧州、価値共有へのコミットメントである。とりわけ気候変動危機の観点から、学術流動性促進やCO2排出量削減のためには、革新的なデジタルアプローチが必須である。彼は、欧州の熱意はこれまで以上に重要であり、なぜなら欧州の一般的な高等教育分野は欧州を安定させるのに役立つうえ、特に若い世代にとっては、アイデンティティを創出するものだからだ、と付け足している。彼によれば、価値共有を維持するには、世界中の研究者を支援し続けることと、とりわけ困窮するパートナー国と対話し続ける必要がある、とのことだ。

 
 Helbig副会長は、変動する学生集団に対応することがいかに重要なのか、ということを強調した。現在、従来よりも多く、多様な教育や人種のバックグラウンドを持つ新入学生がいる。DAADは昨年、”HAW. International” や “Lehramt. International”などのプログラムでこれに対応した。どちらのプログラムも、応用科学大学(HAW)や教職トレーニングのプロジェクトを特にサポートしている。

 
 Dorothea Rüland博士はDAADが2020年のために適切な位置に立っていると説明した。ドイツは留学生の間でますます人気が高まっており、「メイド・イン・ドイツ」の教育、特に多国籍教育プロジェクトの形式のものは、これまで以上に需要がある。ドイツはまた、フランスの大統領による「私たちの惑星を再び偉大に(MOPGA)」などの主要なイニシアティブの実施において、重要な役割を果たしている。
 
2020年2月14日
 


DAAD: Digitalisierung, Europa und gemeinsame Werte
 

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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