【ニュース・ドイツ】学術文献への自由なアクセス

 
研究者たちは、素早く簡単に学術論文をインターネット上で無料で閲覧できるオープンアクセスを通じて、自分の分野内外の大勢の利用者と繋がることができる。インターネット上の学術論文への自由なアクセスを可能とするために、論文の作成や出版、利用に関する新しい構想が必要となる。
 
連邦教育研究省(Bundesministeriums für Bildung und Forschung:BMBF)はドイツの学術におけるオープンアクセスの使用を支援し、そのために選ばれた20のプロジェクトが、オープンアクセスによる出版物のより良い作成方法や普及方法について取り組む。BMBFは、これと同時にオープンアクセス戦略のための新たな措置をとり、最長24ヶ月までの学際的プロジェクトを、計約550万ユーロで支援する。
 
多くの研究者たちは、文献を自由に閲覧できるこのアイデアに対して肯定的であるが、自分の寄稿論文がインターネットを介して、自由にアクセスされることには消極的である。
 
大学や出版社、学術機関によって多くのプロジェクトが支援される。これには著者たちが、オープンアクセスによって創造性のある論文を発表しやすくすると共に、自分たちの論文を見つけられやすくするといったプロジェクトが含まれる。その中には、オープンアクセスを利用して治療学のまだ新しい専門領域に取り組むプロジェクトや、ブロックチェーン技術とオープンアクセスを組み合わせるプロジェクトといったプロジェクトもある。
 
インターネット経由で学術論文に対して自由にアクセスできるオープンアクセスというアイデアは、学術界から生まれた考えである。研究者たちは、自分たちの論文を無料で読み、共有することを可能とする契約のもとで発表する。連邦政府は、デジタル・アジェンダ2014-2017において、学術のより良い情報の拡散のためのツールとして、オープンアクセスを挙げた。BMBFは、2016年9月から、オープンアクセス戦略を開始した。
 
2017年12月12日
 
BMBF:Freier Zugang zu wissenschaftlicher Literatur

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
国際交流 研究者交流
レポート 海外センター