【ニュース・ドイツ】大学間キャンパス:多言語・デジタル・人本位(3)

 

 
EURECA-PRO

 
責任のある消費と生産についての欧州大学連合(EURECA-PRO)は欧州の以下7つの大学によるネットワークである。

  • ミットヴァイダ応用科学大学(ドイツ)
  • フライベルク工科大学(ドイツ)
  • シレジア工科大学(ポーランド)
  • モンタン大学レオーベン(オーストリア)
  • レオン大学(スペイン)
  • ペトロシャニ大学(ルーマニア)
  • クレタ工科大学(ギリシャ)

パートナー大学は、「責任ある生産と消費」の分野において各自で研究・研修推進の目標を設定している。その施策には特に、新しい技術とプロセスの開発、循環型経済や代替原料を通して資源利用の効率化などが想定されている。参加大学は、工学、政治科学、社会科学、環境科学、経済科学などにおいて学際的な研修と研究、社会への移転を可能にする様々な専門領域を持つ。

 
Transform4Europe:大学間キャンパス-デジタル化

 
カローラ・ホディアスはザールランド大学の国際関係部における戦略パートナーシップの幹部である。特に、彼女は国境を越えた大学ネットワークである「グレイトリージョン大学」と欧州大学連合「Transform4Europe」によって行われる構造的変化に携わっている。

 
「大学連合 Transform4Europe は、多言語の欧州大学間キャンパスを作っている。学生と研究者は連合の全ての大学の提案を積極的に使い、共に研究、教育、学習することができる。パートナー大学間のモビリティーは、各学習プラットフォームと学生データの管理システムの間のインターフェースを作ることにより将来促進する予定である。学位とモジュールの相互認識は、欧州に最適化された学習コースを可能するだろう。その際、デジタルコミュニケーションチャネルは、協力の新しい機会を作り、大学ごとの垣根を超えたガバナンス構造の設立を促進し、特に、コロナウイルスのパンデミックによる制限の間、出会いの場を提供する。

 
欧州大学キャンパスを象徴するのは、学生や従業員のための、アプリをベースとした ID カードであり、それは全てのパートナー大学で提供されるデジタルアクセスを可能にする。パートナー大学の繋がる要素として、Transform4Europe 週間がある。それは革新的な欧州の教育とモビリティー形式のための自由な空間を作り、個人的な出会いと協力の機会を提供する。デジタルグローバル教室プロジェクトはすでに大学間の教育機会を作っている。

 
協力の運営的なハードルは、IT 識別子の配分から短期間のモビリティーの登録まで、現実的な個々の解決策で乗り越えられようとしている。「紙なしでのエラスムス」のフレームワークの中で、プラットフォームは現在、データの交換と学習到達のため開発されており、それは全ての大学運営で重要な課題であるが、大学間のスムーズな移転も可能にする。それゆえ、デジタルプラットフォームから始めることで、Transform4Europe キャンパスは真の欧州の科学的な空間を作っている。それは、個人のモビリティーと協力プロジェクトを通して個人的に経験することができる。」

 
Transform4Europe

 
大学ネットワーク Transform4Europe、知識起業家のための欧州大学は欧州の以下7つのパートナー大学からなる連合である。

  • エストニア芸術アカデミー(エストニア)
  • ヴィータウタス・マグヌス大学(リトアニア)
  • ジレジア大学カトヴィツェ(ポーランド)
  • ザールラント大学(ドイツ)
  • トリエステ大学(イタリア)
  • アリカンテ大学(スペイン)
  • ソフィア大学(ブルガリア)

連合の一つの焦点は「知識起業家」というコンセプトである。パートナー大学は、高い水準の専門家のみでなく、変革の力強い主体の役割を担う欧州の知識起業家をトレーニングするため、彼らの地域からの重要な関係者とともに協力したいと考えている。プロジェクトの重要な施策は、海外滞在期間の認識と単位認定を簡素化することを目的とした、ネットワークにおける管理プロセスのデジタル化である。

 
2022年2月1日
 


DAAD: Der inter-universitäre Campus: Mehrsprachig, digital und bürgernah


地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 学生交流
人材育成 学生の多様性