【ニュース・ドイツ】人文および社会科学のための新しい政策大綱「社会を理解-未来を形成」

 
連邦教育研究省Anja Karliczek大臣は2019年6月17日、ベルリンで人文・社会科学のための新しい政策大綱「社会を理解-未来を形成」を発表した。2025年までに7億ユーロの支援が予定されている。
 
Karliczek大臣は「人文・社会科学は持続可能な社会のために重要である。何が私たちの社会をまとめるのか?未来への楽観あるいは不安は何と結びつくのか? 明日の革新的社会はどのようなものか? そのため新政策大綱が今重要な進路を定める。」と強調した。
 
人文・社会科学の研究は、たとえば過激主義防止、都市および地方の持続可能な開発、あるいは難民の統合といった、社会的問題に対し答えることができる。
 
科学的認識は、必要とされるところでより良く受け入れられるだろう。そのため、新しい政策大綱は、例えば実務関係者との協力や、学術コミュニケーションの強化を通じて、人文・社会科学における研究の応用指向を強化するだろう。
 
同時に研究者たちは、実験および自由な活動のための新しい場が与えられる。そこでは自主的にテーマを定め、科学的発展を促進できる。たとえば、大量のデータ研究のための新たな展望を開くために、デジタル手法の開発が支援される。社会的課題に対する研究は国境内にとどまらないため、多くの資金支援形式は、国際的な文脈で人文・社会科学研究の強化を明確に目的としている。
 
社会的課題提起に対する基礎研究および応用志向の研究は、さまざまな専門分野の科学者たちに彼らの需要に即応したデータを提供する優れた研究インフラストラクチャーを必要とする。そのため新政策大綱の第3の柱として、新しい技術的可能性の展望と共に、研究データのための人文・社会科学的インフラストラクチャーはさらに発展されるだろう。
 
2019年6月17日
 
BMBF:Gesellschaft verstehen – Zukunft gestalten
 

地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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