【ニュース・ドイツ】カリチェック大臣:全国教育プラットフォーム設立へ(1)

 

プロトタイプやカリキュラム、教授法の構想開発に1億5,000万ユーロ

 
連邦教育研究省(BMBF)は、今週の初めに全国教育プラットフォーム構築のための第一歩を踏み出した。同省は、1億5,000万ユーロで最大4つの
プロトタイプを支援する予定である。これらは、ユーザー指向のインフラの核となるものである。特にプラットフォームを介し、デジタル教育
シナリオと学習経路に応じたカリキュラムの連携も目指すプロジェクトが支援される。

 
これに関してアンヤ・カリチェック連邦教育研究大臣が説明する。

 
「本日、全国教育プラットフォーム構築をスタートさせた。このプラットフォームは、ドイツの新しいデジタル教育スペースと教育全体の近代化の中核
となるものである。連邦政府として、私たちはこのプラットフォームで我が国の学童から年金受給者までのすべての人がデジタルでサポートされて
いる教育機会へアクセスするのを容易にし、質を向上させたい。これにより、連邦首相と一緒に始めたデジタル教育イニシアティブは、このように
形を変えつつある。

 
コロナパンデミックは、既に今日教育システムにとってデジタル教育・デジタル学習の提供がいかに重要な意義があるのかを明確に示している。事実、
パンデミックによってデジタルフォーマットにおける多くの技術的、内容的、教育的な課題が提起されたが、とても良いデジタル教育サービス
が存在することも示している。

 
私たちは、既存および新規のデジタル教育プラットフォームをヨーロッパ全土で互換性のあるプラットフォームシステムに結び付けたい。
この全国教育プラットフォームでは、デジタルでサポートされた教育内容をできるだけ広い範囲でアクセス可能とし、ネットワーク化する
インフラが生まれることを望んでいる。

 
中心的な目標は、学習者に教育機関あるいは教育段階にかかわらず、全ての教育キャリアを支援する個々の教育コースをオープンすることである。
そのため、メタプラットフォームを通じた利用者中心のネットワーク化が主なアイデアである。これらのプロジェクトはそれゆえ、厳密には
新しい学習プラットフォームを目指したものではない。

 
今後、数年間で、誰もが簡単な方法でそれぞれに合ったサービスを見つけ、安全に使用できるようになるのが理想である。教師は、良いデジタル教材、
適切な教育支援そして不正行為防止の実例を見つけることができ、学習者は、適切な教育プログラムへ個々にアクセスし、役立つデジタルツールへ
幅広くアクセスできる。

 
また、市民大学も参加予定である。さらに、ここでは成績証明書や卒業証書といった自分の教育証明書を暗号化して提出することができる必要がある。
これは、今後数年間における教育の現代化のための大きなプロジェクトである。」

 
2021年4月28日 


BMBF: Karliczek: Startschuss für Aufbau einer Nationalen Bildungsplattform


地域 中東欧・ロシア
ドイツ
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