【ニュース・デンマーク】調査委員会が大学の学位取得プログラムの削減を提言

 
デンマーク政府により、大学の学位取得プログラムの数を減らすことを目的とした調査委員会が設置された。同委員会は、2017年にスカンジナビア諸国の大学における学位取得プログラムの数は386であり、これはあまりにも多すぎると指摘した。
 
同委員会は、大学に対して「教育的展望をより明確にするためにプログラムの数を検証する必要がある」と提言した。
 
高等教育・科学省事務次官であり、調査委員会の委員長であるAgnete Gersing氏は、「我々は大学の学位取得に関して包括的なビジョンを持っている」と述べた。
 
「現在、十分すぎるほどのプログラムが存在している。学生に尋ねると、どのプログラムを選択するべきか、選択が難しいという答えが返ってくる」とGersing氏は述べた。
 
同委員会によれば、各大学は、高等教育・科学省と相談の上、学士課程、修士課程の学位取得プログラムを見直す必要があるとのことだ。併せて、類似のプログラムが異なる大学で行われる場合には、同じプログラム名がつけられるべきとの提言もなされた。
 
Søren Pind高等教育・科学大臣は、どの学士プログラムを削減すべきか、そして、維持すべき適正なプログラムの数については具体的な明言を避けた。
 
大学、産業界、労働組合がこの委員会に参加しているが、学生側の意見が反映されていないことに対し、学生団体が不満を表明して、高等教育・科学省で抗議活動を行った。
 
同委員会から、合計37の提言がなされた。上記のほか、ITの広範囲における活用、2年間の修士課程に代わる1年間のプログラムが盛り込まれた。
 
THE LOCAL dk:Denmark could cut back on university programmes
 

地域 北欧・バルト三国
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