【ニュース・タイ】Obec、学校プロジェクトから撤退

 
タイ教育基礎教育局(Obec)の事務局は、5,032校にも及ぶタイ全土の小規模校の学校環境の改善を支援する目的で発足したばかりの「ICUスクールプロジェクト」を廃止することを決定した。
 
Obec事務局長のBoonrak Yodpetch氏は、この1年間において、1,964校の小規模校に対して5億バーツを費やし、校舎や学校の施設を改装し、より多くの教員を採用するという成果を挙げたため、ICUスクールプロジェクトを終了することを決定した、と昨日発表した。
 
「我々は緊急に支援が必要とされる約2,000校の状況を改善することによって、いくつかの問題が解決された。したがって我々は、残っている3,000校については、通常の予算で十分に支援可能であると考え、このプログラムを終了することを決めた。」と彼は語った。
 
ICUスクールプロジェクトとは別に、Obecは、教室外において教員に多くのペーパーワークの負担を強いてきた各種プロジェクトも終了もしくは統合する予定である。
 
「教師が関わる外部のプロジェクトが少なければ、教室で生徒と一緒に過ごす時間が増えるだろう」とBoonrak氏は語っている。
 
しかし、匿名希望のある校長は、ICUスクールプロジェクトに参加している学校の中で、Obecの支援を全く得られていないままの学校は3,000校も残っているため、Obecの決定には唖然とさせられる、と話している。彼は、このスキームの下にある学校は、学校設備の開発と教員採用の予算の承認が他と比べて早いと述べている。
 
例えば、このプロジェクトの中には、教員不足の問題に直面している2,261の学校がある。これらの貧しい学校の多くは、1人の教員が全科目を教えているが、新しい教員を迎えることができたのは、わずかに427校だけである、と彼は述べている。
 
彼はなぜObecが最初から非常に多くの学校をプロジェクトに追加したのか、理解できないと言う。彼はまた、どの学校が本当に援助を必要としているのか、していないのか、というObecの選別の基準に疑問を持っている。
 
ICUスクールプロジェクトは、Teerakiat Jareonsettasin教育大臣が2016年立ち上げた。Obecは当初、緊急のサポートを必要とする3,000校をICUスクールとして認定した。このプロジェクトに参加する学校数は、後に5,000校にまで増え、予算は5億バーツから10億バーツに倍増した。
 
2017年11月22日
 
Bangkok Post:Obec pulls out of school project

地域 アジア・オセアニア
タイ
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