【ニュース・タイ】海外の2大学、キャンパス新設に申請

 
教育省によると、世界ランキング上位200位に入っている海外の2大学が、タイにサテライトキャンパスを創設する申請をしている。Teerakiat Jareonsettasin教育大臣は、米国のトップ大学の1つであるカーネギーメロン大学と台湾の最も優れた大学である国立台湾大学が、タイランド4.0ビジョンにとって重要な分野である教育支援を提供するために、海外の高等教育機関にタイでの活動を許可する、というタイ政府のスキームの元、タイにキャンパスを置く申請をしていると述べた。
 
タイランド4.0は、「中所得国の罠」から国を引き上げ、タイの経済活動を革新的な「価値基盤経済」とし、さらに上の段階に到達することを目指した経済モデルである。Teerakiat大臣によると、カーネギーメロン大学は物流工学分野のコースを提供し、国立台湾大学は高度工学コースを提供する予定である。「彼らの申請は、高等教育委員会(Ohec)の事務局が受け取っており、正式に承認されるために内閣に提出されるだろう」とTeerakiat大臣は述べた。
 
2017年のTimes Higher Education University Rankingsによると、カーネギーメロン大学は24位、国立台湾大学は198位にランクされている。Teerakiat大臣は、これらの2つの大学に加えて、英国と日本の多くの一流大学が、タイにキャンパスを開設することに関心を示していると述べた。教育大臣は、今週米国を訪れ、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などのトップクラスの大学に対して、タイにキャンパスを設置することやタイの教育機関と提携することがいかに魅力的であるか、説明をしてくる予定であると語った。
 
Teerakiat大臣によると、タイランド4.0を成功させるため、タイは現在と未来の働く人々に必要なスキルを身につける必要があり、海外の高等教育機関がタイの大学に欠けている資源や人材の不足を補うことができると考えている。
「もう何年も多くの海外の大学が、タイはこの地域の国際教育拠点となる可能性があると考えており、タイに海外拠点を開設したいと考えていたが、Ohecの規制の下では、海外の大学はタイにおける運営にはタイ側のパートナーが必須であり、それが外国人投資家の負担となっていたため、今回その規制を緩和した。今回この機会を有効活用する人たちが確実にいるだろう」と述べた。
 
タイ大学学長会議のSuchatvee Suwansawat氏は、この政策が長期的に見て高等教育に恩恵をもたらすことになるため、タイの大学は競争を恐れるべきではないと述べた。「世界中のトップクラスの大学に入学することは、多大なる恩恵をもたらすことになるだろう。メッシ、ロナウド、ベッカムのようなサッカー選手がタイのプレミアリーグでプレーするようなものだ。地元の選手たちは、世界最高のものから学ぶことができるだろう」
 
2017年10月4日
 
Bangkok Post:Two foreign universities apply to set up campuses

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
レポート 海外センター