【ニュース・タイ】偽造でおいしい仕事にありついた教授を告発

 
40名以上の採用を正式に見直し

 
高等教育機関公務員委員会(CSCHEI)は、文書の改ざんや署名の偽造などの疑惑が浮上しているラチャパット・マハーサラカム大学の評議会に対し、
40人以上の教員の任命を見直すよう指示した。

 
高等教育科学研究イノベーション(MHESI)大臣の Anek Laothamatas 氏によると、CSCHEI は2021年9月30日に会合を開き、同大学の43名の任命
に関する調査結果を検討したところ、うち14人が准教授に任命され、残りは助教授になっていたという。

 
この調査結果は、CSCHEI が設置した事実調査委員会によって提出された。CSCHEI は、任命が適切な手続きを踏んでいないことに同意し、専門家
委員会の任命に関する書類が改ざん、任命された専門家の署名が偽造されていたことが判明した、と Anek 氏は述べた。CSCHEI は同大学の評議会
に対し、45日以内に措置を講じて問題を解決し、その結果を委員会に報告するよう指示したという。

 
評議会が適時に行動を起こさない場合、CSCHEI は MHESI の常任事務局に高等教育委員会事務局からの勧告を求めることになり、その後、高等
教育法に基づく権限を行使して本件を処理することになると Anek 氏は述べた。

 
「CSCHEI は、事実調査委員会が収集した証拠に基づき、学術的地位を要求する文書の改ざんについて法的な申立てを行うよう、常任事務局に要請
した」と Anek 氏。また、CSCHEI は、他の大学の幹部や職員が大学の規律行動規範に違反していないかどうかを調べるよう、大学の評議会に指示
したという。有罪となった場合、彼らは懲戒処分を受けなければならず、評議会は45日以内にこれを CSCHEI に報告しなければならない。

 
CSCHEI はまた、高等教育機関の公務員に関する法律を遵守するために、雇用手続きを改善するよう同大学の評議会に指示した。Anek 氏によると、
同様のケースはピサヌローク大学でも発生しており、高等教育委員会は同大学の評議会に対し、任命された教員50名の肩書きを取り消すよう命じた。
うち42人が助教授、8人が准教授であったとAnek 氏は述べ、すべての私立・国立大学に対し、教育システムや大学の評判を落とすような学歴詐称を
防ぐための対策を講じるよう指示したと付け加えた。

 


バンコクポスト紙 (10月2日) : Profs accused of forgery to get plum jobs


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タイ
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