【ニュース・タイ】マヒドン大学 タイの「ニューノーマル」学習を開始(2)

 
デジタル技術こそが、教育の未来の答え

 
最近開催されたメディアメーカーに関する大学のセミナーで、高等教育委員会の委員長を務める Udom Kachintorn 氏は、デジタル技術によって
推進され、目まぐるしく変化する産業のトレンドに対応すべく、教育の未来に焦点を当てたスピーチを行った。

 
大学はテクノロジー主導の混乱に直面している。現在のカリキュラムでは、超関連性の高いスキル、プロフェッショナルスキル、ライフスキル、
デジタルスキル、英語力、そして組織を動かす姿勢や価値観を持った人材が必要とされている現状に応えることはできない。」と、セミナーで
彼は語った。

 
「それが教育のニューノーマルである。学習が教室だけで確立されるのではない今、大学はデジタルプラットフォームに投資し、講師のスキルを
磨くことで生き残っていく必要がある。」

 
しかし、オンライン学習だけが教育のニューノーマルではなく、実際にはオフライン教育によるサポートも必要であることを彼は認めている。
なぜなら、オンライン教育では、創造性を発揮するために非常に重要な、学生の情緒的成熟度を高めることができないからである。世の中が
オンライン技術の発展に注目する中で、人間の情緒的成熟度を見失わないようにバランスを取ることは大きな課題である。
 
 

大学院生のスキルアップのために再設計されたカリキュラム

 
マヒドン大学副学長代行・教務担当の Naeti Suksomboon 氏は、大学は、卒業していく学生が大学のコース在籍中に適切な専門スキルを取得した
ことを確認するためのカリキュラムを再設計するつもりであると述べた。彼らは、生涯学習の実践を促進する政府の政策に沿って、いつでも
そしていつまでもコースを履修できるようになるだろう。

 
Naeti 氏は「大学に4年間留まる必要はない。高校生も、学位取得のための私たちの要件と単位が一致するまで、私たちのクレジットバンクシステム
の下で大学の単位を修得
することができる。

 
この方法であれば、大学だけで4年の時間を無駄にしないようにする一方で、専門的なスキルアップのために働きながら学ぶことができる。」と語り、
すべての分野が大学の質の基準に沿ったものであることを確認するための監視・評価システムの開発を含み、教育のニューノーマルには今後まだ多くの
課題があることも認めた。

 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
学生の経済的支援 学費