【ニュース・タイ】プーケット島の医療ハブ化に向けて

 
プリンス・オブ・ソンクラー大学は、プーケットを地域住民や観光客に質の高い治療を提供できる医療ハブにする計画を進めている。
 
Pun Thongchumnum 副学長は、昨日開催されたフォーラムで、大学は地域を医療ハブに開発し、治療を求める住民や観光客を呼び込む計画である
と語った。
 
フォーラムは県内のホテルで開催され、多方面からの人々が出席した。この計画が内閣により承認されれば、癌や心停止のような複雑な症状の治療法
の開発が進み、その治療法を管理できる医師も育つ
ことになると Pun 氏は言う。
 
計画が進めば、プーケットやアンダマン沿岸の地域住民が、現在は地域の保健センターで対応できないような治療を、自宅近くで受けることが
できるようになる。
 
この計画は、患者の治療費や交通費の削減も目的としている。プーケットは、医療ハブとして、医療を求める外国人観光客を誘致することで経済の活性化
を目指していくことになる。Pun 氏によれば、プーケットはまた、より多くの医療を必要とする国内の高齢者層にも対応できるようになるという。
 
経営革新開発センター(MIDC) は、今後更なる措置を決定していくことになる。フォーラムの出席者には、プロジェクトについて意見を
述べる機会が与えられる。
 
Pun 氏は、プロジェクトが、外国人患者のための長距離医療輸送を備えた三次医療とハイテク治療を提供する大学病院、世界標準の歯科病院、
高齢者ケアやスポーツセラピー、伝統医療を行うウェルネスセンター、医師、薬剤師、看護師、伝統医療を行う医師、メディカルラボの科学者を
輩出する医学系専門校の4つの部分に分けられると説明する。
 
大学は、11月2日と3日に予定されている県の閣僚リモート会議でプロジェクトの予算を提案することにしている。Pun 氏は、大学では、職員が医学
教育を取り上げ、複雑な疾患の治療法を改善する一方で、ワチラプーケット病院と連携していくと述べた。
 
大学の経営科学部長 Theerawat Hungsapruek 助教授は、9,036 人の地域住民が高度医療を受けるために他の地域へ13,542回のフライト
行ったと述べた。
 
2030年には、タイの人口の19%が高齢化し、2050年、タイは高齢化社会として分類されるだろう。この状況に備えるためには、タイは是が非でも、
より多くの医者およびケアワーカーを養成し、より多くかつより優れた医療機器を調達する必要があることを示している。
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
社会との交流、産学官連携 地域連携、社会貢献