【ニュース・タイ】チュラロンコン大学 アジアのトップ50に食い込む

 
タイの多くの大学において、2017年アジアの高等教育機関のQuacquarelli Symonds(QS)のランキングが下降している。
 
最新の2018年QSアジア大学ランキングでは、Chulalongkorn大学(CU)がトップ50入りを果たした。100点中67.1点を獲得し、昨年45位から、アジア17ヵ国450大学のうちの50位になった。
 
Mahidol大学(MU)は、今年のスコアは63.8ポイントであり、61位から58位に3つランクを上げた。Thammasat大学(TU)も101位から97位にランクをあげ、タイの高等教育機関では47.8点で3番目につけている。
 
しかし、Chiang Mai大学(CMU)は104位を維持できなかったものの、代わりに47ポイントを獲得して、112位に落ち着いた。一方で、 King Mongkut工科大学トンブリ校が161位から171位に下がり、Kasetsart大学は129位から149位に落ちた。Khon Kaen大学も165位から178位に後退し、Prince of Songkhla大学は185位から188位にランクを落とした。King Mongkut工科大学ラカバン校は、251位から261位に落ち、Suranaree工科大学は251位から301位にランクを落とした。
 
対照的に、シンガポールとマレーシアのトップ大学はすべて前年度よりも優れた成績を収めている。Malaya大学(UM)は、ランクを3つ上げ24位となり、マレーシアの国立大学のトップを維持したが、マレーシア科学大学(USM)は13もの順位を上げ36位に昇ってきた。シンガポールに拠点を置く南洋理工大学(NTU)は、アジアで最も優れた大学として国立シンガポール大学を抜き、ついに1位を獲得した。
 
ロンドンに拠点を置く教育およびキャリアコンサルティング会社であるQSは、年間ランキングが、70,000人以上の研究者と44,000人の職員を対象とする研究、教育、雇用状況および国際化で判断されると述べた。
 
スコアは以下の9つの指標に基づいている:学術的な対外評価(30%)、雇用者からの評価(20%)、教員-学生比(15%)、論文あたりの引用数(10%)、教員あたりの論文数(10%)、博士号を持つ教員(5%)、外国人教員の比率(2.5%)、留学生の比率(2.5%)、海外からの交換留学生数(2.5%)、派遣交換留学生数 (2.5%)となっている。
 
タイ高等教育委員会(Ohec)のSuphat Champatong事務局長は、このランキングにおけるタイの大学のスコアは、英語による学術研究論文数の不足と質の高い講師の不足を反映していると語った。「タイの大学が国際ランキングをよりアピールしたいのであれば、より多くの研究論文を英語で出版する必要があり、アカデミックランクが高い講師を増やす必要がある」とSuphat氏は述べている。彼はタイの大学の教員のわずか3分の1しか、助教授、准教授、教授などの資格を保有していないが、世界をリードするトップ大学ではほぼ100%資格を持っている。しかし、タイ高等教育委員会(Ohec)は、タイのトップ大学の国際レベルでのランキングを上げることをサポートするための10年計画を立てている、と述べている。この計画の下で、タイのトップ大学はタイ高等教育委員会(Ohec)から巨額の研究費の交付を受け取ることになる。
 
2017年10月19日
 
Bangkok Post:Only Chula squeezes into Asia’s top 50

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
レポート 海外センター