【ニュース・イギリス】Tレベル制度への資金配布についての協議が開始

 
2018年11月27日、教育省(DfE:Department for Education)は、カレッジ、学校や16歳以降の教育機関は新しいTレベル制度(がどのように資金供給を受けるべきか)に関し意見を持つことが奨励されるとして、3ヶ月間に渡る意見交換の場を設けることを発表した。教育省によれば、このことは技術教育を英国が世界に誇るAレベル制度と同等な位置付けにする一世一代の機会だとされている。
 
Tレベル制度は技術的にはAレベル制度と同様で、さらに教室での理論、実践的な学習、業界での実地訓練の組み合わせたものとなる。初となるTレベル制度の課程は教育と保育、建設及びデジタル分野で、50以上の継続教育機関及び16歳以降の教育機関で2020年9月から開設される予定である。さらに財務会計、工学技術&製造、クリエイティブ&デサインといった分野の22課程が2021年以降に登場する予定である。
 
Tレベル制度はこれらの技術資格の恩恵を受ける業界と共に開発されている。Tレベル制度を受ける若者が雇用者の求める知識と技能を備えることを確実にするような課程の内容の設計を支援するため、富士通、Skanska、GlaxoSmithKlineを含む200以上の企業と協力している。
 
Tレベル制度は新資格として完全に世に出るまで毎年50億ポンドの追加投資により支えられる。今回の協議は、政府がその増加する投資額をどのように配分するつもりなのかを明らかにするものである。その中の一部として:

  • Tレベル制度がより大きく、より拡大されたプログラムになるということや、それに従ってで既存の学習プログラムより多額の資金を惹き付けるという認識。
  • 規模の違いを反映するための、異なるTレベルに異なる割合での資金配布の提案。
  • 追加資金は、Tレベルの生徒でまだ英語や数学が求められる基準に達していない者がこれらの重要な技能を身に付けていけるよう支援するためのものであることの確認。
  • 新しいTレベルプログラムの重要な要素となる、業界での勤務を教育機関が築くのを支援するために資金配布がどうなされるかの詳細。
  • 18歳のTレベル学生がより多くのTレベルプログラムののため必要となる時間を持つことができるよう、彼らのために追加投資をするということ。

政府は最近、最初のTレベル教育機関が質の高い設備や施設に投資することを支援するための追加の3千8百万ポンドについても発表している。
 
GOV.UK:T Level Funding Consultation Launched

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