2019年1月4日、ラッセルグループ(RG:Russell Group)は、同グループに属する大学から2018年12月に得た新しいデータが、2018/2019学事年度に各課程へ入学したEUからの学生の数が3%減少し、その減少は大学院レベルの研究課程において最も大きいということを示していると発表した。
前年度の2017/2018学事年度では、EUからの学生全体で、平均としてわずか1%の増加しかなかった。これは、それまでの年に報じられていた堅実な伸びとは対照的である。高等教育統計局(HESA:Higher Education Statistics Agency)のデータは、RGの大学に入学するEUからの学生の数は、2012/2013学事年度から2016/2017学事年度までのそれぞれの年の間に5%、4%、4%、7%の成長をしていたことを示している。(現在使用可能な最新のデータ)
2018/2019学事年度にRGの大学で課程を開始したEUからの学生の減少は大学院レベルで最も顕著であった。学部レベルではわずかに1%の伸びでしかなく、大学院で学ぶEUの学生(例えば、修士課程を学んでいる学生)は5%減少しており、大学院で研究をする学生(例えば、博士課程の学生)の数においては9%の減少となっている。
RGの大学で課程を開始したEU出身学生の、前年度からの変動割合 | ||
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2017/18 | 2018/19 | |
学部 | 0% | +1% |
大学院で学ぶ学生 | +4% | -5% |
大学院で研究する学生 | -9% | -9% |
合計 | +1% | -3% |
RGの上級政策分析担当であるHollie Chandler氏は、“英国のEU離脱と、英国とEUの将来の関係にまつわる不確実さが大きな要因だと考えるのが正しい見方だろう”としている。
RG:Fall in EU student numbers