【ニュース・イギリス】学生局が、2019年TEFの結果を公表

 
2019年6月19日、学生局(Office for Students: OfS)(※1)が今年のTEF (The Teaching Excellence and Student Outcomes Framework)の結果を公表した。TEFは高等教育を通じた教育の卓越性と学生の成果に焦点が置かれた評価制度である。
 
今年のTEFの結果では、様々な大学及びその他の高等教育機関における質の高い教育と学生の成果例と、対策が改良されるべき箇所が強調された。
 
TEFから称号を付与されている英国の高等教育機関の総数は現在282機関であり、そのうち76が金賞で、132が銀賞、60が銅賞、14が条件付の賞(※2)を付与されている。
 
TEF格付けの対象になるために、高等教育機関は国が定める厳格な教育の質の要件を満たさなければならない。TEFは、この質に加えて卓越性を測る。そして、高等教育機関は金賞、銀賞、銅賞の格付けを授与され、総合評価に十分なデータがない場合は、暫定的に賞を授与される。
 
今回がTEF評価の3年目となる。282の受賞機関のうち、204は前回の評価から継続しており、78は今年からである。今年の申請結果は以下のとおり。

  • 64の高等教育機関は過去に受賞経験があり、再び申請してきた。そのうち12機関は格付けを上げ、4機関は下げた。
  • 14の高等教育機関が今年初めて申請した。

授賞対象は、学生、学者、雇用に関する専門家から成る独立した専門家パネルと、高等教育における幅広い参画者によって決定される。各大学からの詳細な提出物と国の様々なデータを参考に、TEFは教育の質、学習環境、学生が達成した教育的および就職状況に関する成果を測定する。
 
※1 学生局 (Office for Students: OfS):イングランドの高等教育の独立監視機関。
※2 条件付の賞:資料が不完全のため、暫定的に付与される賞
 
2019年6月19日
 
OfS:Office for Students announces results of TEF 2019
 

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 質の保証
学生の経済的支援 学費
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ
レポート 海外センター