【ニュース・イギリス】大学質保証機関、大学における非違行為への対策を呼び掛け

2018年8月23日、大学質保証機関(QAA:Quality Assurance Agency)は、エッセイ・ミル*を含めた大学での非違行為は学術の規範を蝕むものであって容認しがたいという見解を発表した。

 

この見解では、エッセイ・ミルの法規制を求める議会への請願が行なわれている状況や、QAAが2017年に公表したエッセイ・ミル対策の手引書、詐欺に関わっている学生には資格職の資格剥奪も含めた重大な罰を受ける責任があることに言及しつつ、ターゲットにすべきは学生ではなくエッセイ・ミル企業側であること、法規制もそれ単独では機能しないこと、より大きな視野で、あらゆる種類の学術的非違行為に包括的な対応を取るべきであることなどとしている。

 

また、QAAは現在、学術的非違行為を調査し、分析し、それと戦い、また既に行なわれている活動を調整するための公的な権限を持った、学術の健全性に関する英国内の中心拠点を作るという提案について調査しているとした。

 

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QAA:New QAA Viewpoint:Tackling Academic Misconduct in Higher education(手引書PDFあり)

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証