2018年8月29日、ガーディアン紙は、英国で最も権威のある研究機関の一つで、何人かの指導者がハラスメント、不当な待遇、性的差別の訴えによって調査を受けていると報じた。
同紙によれば、ケンブリッジにあるウェルカム・サンガー研究所で10名の職員・元職員から申し立てが行なわれ、それらはSir Michael Stratton所長を含んだ最高幹部の何人かに集中している。
科学者たちによってなされた申し立ての内容には、上級職員への不当な待遇やハラスメント、科学者が管理職から一方的かつすぐさま退職するよう圧力を掛けられたこと、苦情申し立てが生じた時に然るべき手当てが行なわれなかったこと、そしてそれらの問題が女性職員に異常な悪影響を及ぼしたことなどが含まれているとされている。
英国最大の医療慈善団体ウェルカム・トラスト(Wellcome Trust、同研究所の母体である基金)は、調査が行われていることは認めているが、調査が終結するまではそれ以上のコメントは控えるとしたと報じられている。
同紙によれば、この事件は注目を集めている一連の学術界でのハラスメントの申し立ての中で新たに出てきたものであり、同基金の信用にも厄介な疑問を生じるものとのこと。
The Guardian:Bosses at leading UK science institute accused of bullying staff