2020年6月17日、Jisc と英国大学協会(UUK)は、学術出版社に対し、重要な教育・学習資料へのアクセスを維持するため、支払いの削減を求めたと発表した。
主要な学術出版社とオープンアクセス交渉の戦略を設定することに重点をおいた「Universities UK Jisc content negotiation strategy group」は、コロナ禍のために財政的に厳しい機関の状況を踏まえ、主要な学術出版社に対しすべての契約において25%の支払いの削減を求めている。
当該セクターを代表して出された共同書簡において、当該グループは、学術出版社が、コロナ禍の開始時の間、収集したコンテンツなどを公開しており、とてつもなく大きな支援が機関やカレッジに提供されていることを認識している。機関で現在焦点となっているのは、9月にオンラインでの配信を準備することと、配信に必要な予算効率に対し、アクセスを維持しつづける金銭的余裕があるデジタルコンテンツは何か調査することである。
当該書簡の中で当該グループは、学術出版社に、機関に意味のあるオプションを提案する柔軟な価格設定を提供するための割引と方策を実行するために Jisc と連携するよう促している。
英国大学協会(UUK)はまた、財務大臣、教育大臣、ビジネス大臣、大学・科学・研究・イノベーション担当大臣に送付した書簡において大学の財政的リスクについて強調している。
当該書簡では、学生寮等の宿泊施設、ケータリング及び会議における7億9,000万ポンドの収入の損失が予期されている。それに加えて、英国大学協会(UUK)のモデリングによると、EU 及び EU 圏外からの留学生の授業料収入のリスクは英国の高等教育セクターにおいて合計69億ポンドになる可能性があるとしている。
地域 | 西欧 |
国 | イギリス |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
行政機関、組織の運営 | 予算・財政 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
その他 | その他 |