【ニュース・イギリス】ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)、研究者・研究活動を守るための大規模な支援パッケージを発表

 
2020年6月27日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は、2つの支援パッケージが、コロナ禍の最中に英国の大学で働く何千人もの非常に優れた研究者、科学者及び技術者の職をさらに保護すると発表した。

 
主な内容は以下の通りである。

  • コロナ禍の影響により影響を受けた研究職及び革新的なプロジェクトは、2つの新たな政府の支援パッケージにより保護される。
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  • 留学生の減少による大学の収入の喪失を上限80%まで補填するための新たな研究資金配分スキームが、今秋開始される。
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  • 抗生物質の耐性やコロナウィルスの社会への影響に関する研究など、大学が先端的な取組を継続できるようにするためおよそ2億8,000万ポンドが措置される。

今秋から、コロナ禍の影響を受けている英国中の研究に活動的な大学は、少額の政府の資金により長期間低金利ローンを利用できるようになり、実際の留学生の減少によって引き起こされた収入の喪失について最大80%まで補完されるようになる。

 
当該資金は、大学の研究基盤を守るために、経済活動の他の部分を踏まえて、効率を高めるために独自の措置を講じている大学を強化するために利用できる。さらに、一部の大学はまた、極めて重要な医学研究に向けた慈善団体や企業からの資金を喪失するかもしれない。当該パッケージは、大学がイノベーションの最先端であり続けることを支援するため、医学研究などの研究及び優先度が高いプロジェクトに資金提供するために利用されるようになる。

 
新たな政府の投資のおよそ2億ポンドは、研究者の給料及び研究室の設備やフィールドワークのようなその他の費用を支援するためにすぐに利用可能になる。これにより、大学は国中の研究人材を雇用し、創造性に富み革新的なプロジェクトを保護することが可能となる。UK リサーチ・イノベーション(UKRI)はまた、我々の大学の研究開発を支援するために、既存の資金においてさらに最大8,000万ポンドを再配分する。

 
2つの支援スキームは、難しい財政的決断に直面している大学が、経済活動の他の部分を踏まえて、将来有望な研究者に雇用の安定を提供し、コロナウィルスが我々のより広い社会に与える影響、抗生物質の耐性やプラスティック廃棄物や気候変動に取り組むための新たな技術的解決策に関する研究などの最先端の取組を促進させることを保証する。


ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS): Government to protect UK research jobs with major support package


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