【ニュース・イギリス】大学担当大臣、クリスマス休暇明けに大学キャンパスに戻る学生数をさらに少なく制限

 
2020年12月31日、Research Professional News は、Michelle Donelan 大学担当大臣が、コロナ禍の深刻さが増す中で、医学や教職の課程等
の実地における実践的な学習が必要な学生を含むキャンパスに戻る学生数に対して、より厳しい制限を導入することを決断したと報道した。

 
イングランドは、1月に国中でコロナウィルスの症例が急上昇しているため、実地の実践的な学習が必要な医学や教職の課程の学生を含む学生の数
に制限を導入することになる。

 
「これは我々が軽く受け止めている決断ではないが、イングランド全土における感染割合を考慮した場合、必要な措置である。」とDonelan 大臣
は12月30日の下院議員宛の書簡で述べた。

 
より病原性の強いコロナウィルスの出現の後、多数の地域においてTier4(※)の制限が実施されたことにより、医学や歯学、獣医学、教育学そして
社会福祉関連の課程の一部の学生はキャンパスに戻らないように求められるだろうと Donelan 大臣は述べた。

 
すべての学生が戻るのは、少なくとも1月25日から始まる週まで延期されるべきだと彼女は付け加えた。

 
その書簡は、当初の計画より、より少ない大学生がキャンパスに戻ることが許可されると述べた Gavin Williamson 教育大臣によって同日に出された
声明に続いて出された。しかしながら Williamson 大臣は、対面での学習を求める実践的な要素を伴う科目を受講している学生は、1月4日から18日
の間に時期をずらして戻ることになるだろうと述べた。

 
Donelan 大臣は、留学生や家にスペースがないといったキャンパスに戻らざるを得ない理由でキャンパスに残っている学生に対し、適切な支援と学習
スペースへのアクセスを保証するよう大学に働きかけた。

 
現在英国外にいる留学生は、もし旅程を必要以上の費用なしで再調整できるならば、遅らせることを検討すべきであると彼女は述べ、政府は大学が
1月4日からキャンパスに到着するすべての戻ってきた学生にテストすることを期待していると付け加えた。

 
さらに Donelan 大臣は、研究者や研究学生は基本的に従業員として扱われ、もし可能ならば家から仕事をするべきである。
しかし、もし彼らが専門的な施設へのアクセスを必要とするならば、現場での仕事に戻ることが許可されると記した。限られたケースでは、延期
できない専門的な試験を受ける必要がある学生もまたキャンパスに戻ることが許されるだろう。

 
12月31日、Donelan 大臣は、大学に戻る政策の変更は、更新される政府の2021年の春のガイダンスに反映されることを明確にし、政府はその決断
をレビューし、1月18日から始まる週により詳細な内容を提供するだろうと述べた。

 
※Tier4:Covid-19 感染拡大に対するイングランドの地域ごとの制限を示す4段階の指標(Tier 1: Medium alert、Tier 2: High alert、Tier 3: Very High alert、Tier 4: Stay at Home)の一つ。2021年1月5日からの3度目の英国全土のロックダウンに伴い、当該ガイダンスは2021年1月4日に
撤回された。

 


Research Professional News: Fewer practical students to return to English campuses


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