【ニュース・イギリス】新たなチューリング計画で4万人の学生が世界中で学ぶ

 
2021年8月4日、教育省(DfE)は、新たな学生交流計画であるチューリング計画の下で、4万人の学生が150カ国において就学及び就業すること
になると発表した。

 
英国中の120を超える大学、学校及び継続教育カレッジに、その48%が恵まれない環境の出身の学生に支援される、1億1,000万ポンドのチューリング
計画から資金が配分される。

 
この新たなグローバルスキームの一環として、英国の学生が就学及び就業先として資金提供を受ける150を超える国際的な目的地には、ドイツや
フランスのような有名な欧州の国々に並んでカナダ、日本そして米国がある。

 
政府のポスト・ブレグジット構想の中心には、欧州の国境をはるかに越えた国々で、学び、働きそして関わりをもつという真のグローバル・ブリテン
を創り出すという野心がある。エラスムス+への英国の参加の代わりとなるチューリング計画は、そのプロセスにおいて国際的なパートナーとの結び
つきを強化すると同時に、若者に海外での就業・就学から恩恵を受ける機会を与える。
 
当該枠組は、ミッドランド及び北イングランドを含む、エラスムス+において取り上げられることがより少なかった地域をターゲットにすることで
英国中の社会的流動性を改善することも狙いとしており、ウェストミッドランドの大学に最も資金が配分されるようになっている。

 
政府は当該枠組を通じて、海外で就学する一部の学生が直面する障壁に取り組むために、生活費の支援と同様にパスポートやビザ代などの渡航に係る
費用を含む、国際的な機会へのアクセスを改善するために様々な施策を打ち出している。

 
渡航先における障害や特別な教育上の配慮が必要となる参加者のニーズを満たすことを確認するための事前訪問に係る追加支援もまた保証されている。

 
当該1億1,000万ポンドの枠組を通じて今年支援される個々の支援の総数は、DfEの想定を上回り4万人を超える。当該数字には、28,000人の大学生
への支援が含まれる。なお、2018/19学事年度のエラスムス+においては18,300人だけであった。

 
Gavin Williamson 教育大臣により昨年発表されたチューリング計画は、第二次世界対戦中にエニグマコードを解読する前にプリンストン大学に留学
した、英国の英雄で現代コンピューティングの父であるAlan Turingにちなんで名付けられた。

 


教育省(DfE): 40,000 students to study across the globe as part of new Turing Scheme


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
その他 その他