2021年7月22日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は、科学超大国としての英国の地位を強固にし、英国を研究者にとって最高の目的地にする
ための計画を設定し、英国及び海外から最も優秀で才能のある人材を惹きつけ続けることに力を尽くすと発表した。
ポイントは以下のとおりである。
- 研究開発人材・文化戦略は、研究者が目標を達成し最先端の研究を追求するために、英国を世界で最も刺激的な場所にする方法を設定。
- 英国が科学超大国としての地位を強固にすることを保証するため国際的及び自国で育った才能ある人材を惹きつけかつ留めるために設計
された新たな公約。 - 2035年までに英国を世界的なイノベーションのハブとするための計画を設定したイノベーション戦略の発表に併せて発表。
本日発表された研究開発人材・文化戦略は、個人、大学及び企業、そして資金提供者によって主導され、英国を研究及びイノベーションにおける
真に素晴らしい場にするためにすでに着手されているすべての取組をさらに強化する。
当該戦略の一環として、政府は、最高の研究者、イノベーター及びそのチームを留め、惹きつけ、支援するための研究資金の提供をレビューする。
より多くの、より多様な若手人材が研究及びイノベーションのキャリアに従事することを奨励するため若手人材のキャリアパス等のレビュー
も実施される。
さらに、政府は以下の点を含む一連の新たな公約を行っている。
- UK リサーチ・イノベーション(UKRI)によって主導される分野横断的な協議を今年中に開始し、博士課程学生のための新たな政策を進展
させる。 - 学術界、産業界及び慈善団体セクター間においてより多くの活動及び協力を奨励するために柔軟な分野横断的トレーニングプログラムの支援を提供する。
- 優秀な人材を支援及び育成し、いじめやハラスメントに取り組み、そして多様な人材及びアイデアが評価されるシステムを促進すること
を含む、学術コミュニティ内で適切な文化が構築されることを保証するための方法を開発し、試行し、そして評価するためのセクター間
のパートナーシップによる成功事例を作る。
英国大学協会(UUK)やイギリス・ロンドンに本社を置く世界有数の規模を持つグローバル製薬企業である GlaxoSmithKline(GSK)のような
組織を含む学術界、産業界及び慈善団体のセクター間の共同でとりまとめられたことで、当該戦略には、特定の分野のスキル不足、限定された
キャリアの向上機会及びいじめやハラスメントの問題を含む、研究者及び機関が直面している課題が挙げられている。
これに対し、当該戦略では、セクターの変化を促すために、どのように政府が機関、企業、資金提供者及び慈善団体と協力し取り組んでいくかに
ついて計画している。これにはより多くの若手人材を研究に従事させ、セクターのキャリアパスを広げるとともに研究者に対する煩雑な事務作業
の影響についてさらに詳しく調べるといった新たな取組が含まれている。
研究開発人材・文化戦略は、昨年政府によって発表された研究開発ロードマップにおいてなされた公約を受けてとりまとめられた。当該ロードマップ
では、英国が、科学者、研究者そして起業家にとって生活し、就業しそしてイノベーションを起こすための世界で最高の場所であることを保証する
ため、革新的な研究を追求し、世界的に優秀な人材を惹きつけ、そして不必要な煩雑な事務作業を削減することを長期計画の最前線に置いている。
Global Talent Visa は、本日イノベーション戦略で発表された High Potential Individual and Scale-up visa routes とともに、高いスキルを持つ
個人及びそのチームに迅速なビザルートを提供し、トップレベルの優秀な研究人材を英国に惹きつける。英国のポイント制移民システムもまた、
雇用主が英国経済に貢献する最も優秀な世界の人材を惹きつけることを可能にしている。
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS): New strategy to attract world class talent and put people at the heart of R&D
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