【ニュース・イギリス】ホライズン・ヨーロッパへの参加の不確実性により、英国拠点のERC助成金獲得者の少なくとも18人は英国を去る

 
2022年6月24日、Research Professional News はホライズン・ヨーロッパへの参加が無くなる可能性が増す中で、少なくとも18人の英国拠点の ERC 助成金獲得者は、拠点を海外に移動し、20人は英国に留まるということを伝えた。

 
北アイルランドの議定書に関する政治的闘争が続いている中、欧州連合の995億ユーロ(805億ポンド)の研究開発プログラムの参加が停滞している状態で、英国を拠点としている研究者たちは、受取れるはずの資金を未だに手にしていない。

 
英国政府は、受け取れない資金に対しての補填を約束しているが、ERC のブランドに伴うネットワークと名声が危険にさらされているため、何人かの助成金獲得者は、研究プロジェクトを海外に移す決断を既に下している。

 
Research Professional News によって入手した最新のデータによると、英国の機関から EU 圏もしくは関連国の機関に助成金を移す3件の要望がすでに署名されている。

 
さらに15件が移動する手続き中で、英国外の新しいホスト機関の誓約書が ERC に届いている。

 
一方、7件が助成金受取中止の手続きが終了しており、さらに13件は終了に向けて手続き中である。ERC は、現在までに20件が英国に留まり代替助成金を選択していると、述べた。

 
英国を拠点とする約150人の助成金獲得者のうち、100人ほどがまだ正式な決定を下していない。

 
6月29日の期限までに ERC に決定を知らせないのであれば、助成金準備が自動的に終了してしまう。

 
一方、英国の助成金の獲得資格者が辞退することで浮くことなった ERC 助成金は、他の国の研究者に行くことになる。英国の準備が終了するにつれ、ERC は助成金獲得に関連する研究者に対して、既に連絡をしている。


Research Professional News: At least 18 ERC grantees to leave UK amid Horizon uncertainty


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イギリス
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