【ニュース・イギリス】英国大学協会がホライズン・ヨーロッパ参加に関する早急な解決を要求

 
2022年6月1日、英国大学協会(UUK)は、現在、ホライズン・ヨーロッパへの英国の参加について話し合いが行われていることに対して早急な解決を求めており、EU-UK 間の研究計画の将来が危機の瀬戸際にいるとしている。

 
UUK は、EU 理事会の副委員長を務める Maroš Šefčovič 氏に対する書簡の中で、英国とEUの研究機関が感じている遅延により、ヨーロッパ全土の研究者が17か月間解決することを待ち望んでいると述べている。ヨーロッパ全土の何千人もの研究者が、Stick to Science キャンペーンを支持しており、EU に政治よりも科学の提携を優先するように求めている。

 
UUK 理事会の研究・イノベーション政策リード担当と Swansea University の学長でもある Paul Boyle 教授は、書簡の中で次のように書いている:

 
「我々の会員の多くは、研究データの改善、サハラ以南のアフリカにおける食糧安保の取組など、ヨーロッパと世界の繁栄に良い影響を与えるプロジェクトに貢献している研究コンソーシアから、研究者が離れることを余儀なくされたと報告されている。不確実性が長引く中、状況は日増しに悪化している。

 
英国のホライズン・ヨーロッパへの参加が失敗となれば、ヨーロッパでは健康、富、心体の健全さが共倒れとなり、ヨーロッパだけでなくその他の国でも将来の世代に不利益をもたらすであろう。」


英国大学協会(UUK): Universities uk calls urgent resolution

 

参考記事 Guardian 6月1日: UK may soon abandon £80bn Horizon Europe network, universities warn


地域 西欧、EU
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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