【ニュース・イギリス】研究助成機関は将来の研究評価に関して協議を開始

 
2022年2月22日、UK リサーチ・イノベーション(UKRI)は英国全体の研究評価制度に関して協議が開始したことを伝えた。

 
将来の研究評価プログラム

 
この協議は以下の英国の4つの高等教育資金提供カウンシルなどによって立ち上げられた。

  • リサーチ・イングランド(RE)
  • スコットランド高等教育財政カウンシル(SHEFC)
  • ウエールズ高等教育財政カウンシル(HEFCW)
  • 北アイルランド経済省

またこの協議はFuture Research Assessment Programme (FRAP)の一つとして結成されている。

 
その成果は以下の内容とともに資金提供機関がまとめた広範なエビデンスとして貢献する。

  • 現行の研究評価制度(REF)
  • FRAP 国際顧問グループからのアドバイス

意見を聞く

 
協議は回答者に対して次の内容について意見を述べる機会を作る。

  • 今後、評価をする目的
  • 基盤となる原則
  • 将来の評価の基準や過程

この協議では 資金提供機関による評価が今後官僚的なものになる恐れについても見解を求めた。

 
FRAP の中核となる協議

 
RE の研究環境の副所長である、Catriona Firth 氏のコメント:

 
REF は研究コミュニティと連携して開発された評価システムである。次期 REF の開発で初期の時点で、研究機関に従事している者の意見を聞くことは非常に重要なことである。この時点で協議を行うことで、評価システムを作り上げていくために有意義な貢献できる。」

 
「REF2021 の評価と並行して行うことで次期評価システムの形作りを早期に明確にし、エビデンスや優先順位を反映した制度の確立が可能となる。決してゼロから始まるわけではないので、現在の評価を基本とすれば、しっかりとした土台が用意できるであろう。」

 
質の高い研究の推進

 
SHEF の研究・イノベーション部門の副部長である Morag Campbell 氏のコメント:

 
「REF は社会に大きな影響を与え、高度な研究を推進するために重要な役割を果たしている。現在行われている評価が終了する時、将来の評価制度についても検討し、積極的な研究文化や有意義で多様な研究キャリアを支援する機会を考えることが重要である。この協議は、高等教育に関するセクターが何を求めているのか、そして目的を達成するために何ができるのかを理解することに役立つであろう。」

 
備考:
 
研究資金提供組織はオンラインでの対話集会を協議期間中に開催する予定である。詳細に関しては FRAP のウエブサイトで数週間中に公開予定である。協議は2022年5月6日の正午まで行われる。回答の概要は2022年の秋に公開予定である。

 


UK リサーチ・イノベーション(UKRI): Funding bodies launch consultation on future research assessment


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