【ニュース・イギリス】英国大学実績指標:2020/2021学事年の高等教育参加の拡大

 
2022年2月22日、高等教育統計局(HESA)の新しい統計によると英国の高等教育機関にフルタイムで入学した者の90.2%は公立学校出身者またはカレッジ出身者であったことが分かった。このデータは2020年8月1日から2021年7月31日の間に高等教育機関に入学したものが対象で、COVID-19 の影響を受けた最初の大学1年生のものである。

 
英国の176の高等教育機関を対象として、公立学校出身者が英国の高等教育機関へフルタイムで進学する割合を算出した。それらの大部分である122の高等教育機関では、フルタイムの大学進学者全体の比率である90.2%より上であった。13の高等教育機関では公立学校出身者が70%未満であり、3つの機関は60%未満であった。

 
フルタイムの大学進学者全体の比率である90.2%は昨年の数値(90.1%)をわずかに上回った。

 
イングランドとウエールズの高等教育機関ではフルタイムで入学した者で、参加率が低い地域からの進学者の割合は12.0%であった。この統計は157の高等教育機関から算出しており、同地域からの進学者の割合は0%~30%以上までさまざまであった。

 
イングランドの高等教育機関に進学したフルタイムの若者の11.9%が参加率の低い地域の出身者で、2019/2020学事年度(11.7%)と比べて増加した。ウエールズでは13.2%で前年(13.8%)と比較して減少した。大きな増加が見らえたのは学位コース(ディプロマ、サーティフケイト)でパートタイムの若い学生であった。イングランドでは14.8%から15.7%、ウエールズでは18.6%から20.9%に増加した。

 
発表された指数の概要では高等教育参加拡大に関する英国全地域と各地域の数字が示されている。

 


高等教育統計局(HESA)
 1. UK Performance Indicators: Widening Participation 2020/21

 2. Widening participation summary: UK Performance Indicators


地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
統計、データ 統計・データ