【ニュース・イギリス】ホライズン2020による研究資金を継続させるための動き

9月27日、政府及びUKリサーチ・イノベーション(UKRI:UK Research and Innovation)はEUの最も重要な科学と革新のプログラムであるホライズン2020から資金を得ている機関の資金的継続性の支援に向けた最初のステップとして、新しいシステムを公開した。

 

公表情報によれば、UKRIはホライズン2020の研究資金を受けている者に対し、彼らが受けている資金についての基本的な情報を特設のポータルへ入力するよう依頼している。これにより、英国のEU離脱によりホライズン2020が支払っていた資金を政府が肩代りする必要が出た場合に、UKRIが英国の研究者や企業へ次のステップについて知らせうるということが確実になるとされている。

 

英国とEUの意図は、英国の研究者や企業をホライズン2020の事業の残り期間中に引き続き同事業へ参加可能とすることとされている。
この意図は、離脱協定草案の財政規定に示されており、そしてそれは英国と欧州委員会の交渉担当者の両方によって合意されていて、今年3月の欧州委員会で他の27のEU参加国からも受け入れられている。
しかし、英国政府は責任ある政府として、EU離脱後も科学とイノベーションの国境を越えた提携が続くことを確かなものとするため、あらゆる可能性に対し計画を行なっている。

 

大学、科学担当大臣であるSam Gyimah氏のコメント:
EU離脱後、我が国の世界クラスの研究者、企業そして科学者がEUのパートナーと提携を継続することに我々政府が支援を行なうということは不可欠である。合意なしでの離脱を望もうと望むまいと、いかなる結末にも計画性を持って対応するというのが正しいあり方だ。新しいUKRIポータルの立ち上げは、ホライズン2020の資金を受けている者に事業期間中の資金の確保を保証するとした我々の約束の次段階に入った。

 

(注)2年前、政府はEUが拠出する全てのプロジェクトに対して、英国から参加しているものには英国がEUメンバーである限り国の資金で肩代りをすることを発表している。2018年7月には、EU離脱において合意なしの場合でも離脱の日からプログラム期間の終了となる2020年までは政府が資金的な保証をすると発表された。。そして2018年8月には、この資金的保証が必要となった場合はUKRIがその担当をすると発表されている。

 

UKRI:New UKRI system needs community input on Horizon 2020 grants

地域 西欧、EU
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究