【ニュース・イギリス】Times Higher Education世界大学ランキング2019の発表

9月26日、英国の国際的教育専門誌Times Higher Educationが開催した世界学術サミットにおいて、2019年版のTimes Higher Education世界大学ランキングが発表された。

 

Times Higher Education:World University Rankings 2019

 

【全体の状況】
昨年に続き、1位がオックスフォード大学(英/昨年1位)、2位がケンブリッジ大学(英/昨年2位)であり、英国の大学が首位を独占する形になった。
上位10校にそれほど大規模な動きはなく、イェール大学(米/昨年12位)が8位にランクインした一方、スイス連邦工科大学(スイス/昨年10位)とペンシルバニア大学(米/昨年10位)がトップ10を外れてそれぞれ11位と12位になった。

 

アジア地域では精華大学(中国/昨年30位)が大きく順位を上げて22位となり、これまでアジアで首位だった23位のシンガポール国立大学(シンガポール/昨年22位)を抜いて、中国の大学としては現在の算定方法になって以来初のアジア圏トップに躍り出た。
Times Higher Educationはこれについて、精華大学がこれまで論文引用数を改善し、機関収入を増やし、国際的な教職員や留学生、共著者を増やすことで国際化の状況を進展させたためと分析している。

 

なお、今年は86カ国から1,258大学がランキングに入っており、国数・大学数ともに昨年の77カ国(1,103大学)、一昨年の79カ国(981大学)に比べ増加している。

 

【日本の大学の状況】
日本の大学では東京大学(昨年46位)が42位へ、京都大学(昨年74位)が65位へと順位を上げている。昨年数校がランクインしていた201-250位圏には日本の大学が入っておらず、251-300位圏に大阪大学(昨年201-250位)、東北大学(昨年201-250位)、東京工業大学(昨年同位)となっている。
それ以降500位まででは、301-350位圏に名古屋大学(昨年同位)、401-500位圏に藤田保健衛生大学(昨年501-600位)、北海道大学(昨年同位)、九州大学(昨年351-400位)、帝京大学(昨年圏外)、東京医科歯科大学(昨年同位)、首都大学東京(昨年501-600位)、筑波大学(昨年同位)がランクインしている(注:本ランキングでは、201位以降は順位圏による大まかな区切りとなっている)。

 

1001位以降まで含めると日本の大学は合計で103校がランクインしており、初めて英国(98校)を上回った。Times Higher Educationはこのことについて、日本が英国を上回り世界を二番目に代表する国となったとして触れている(注:世界最多は米国の172校。比較用の値として中国は72校)。

 

【図表での分析】

上位20校の状況は以下のとおり(2018年には同位タイの校が含まれている)。

 

また、上位200校に各国・各地域の大学が占める校数並びに各国・各地域のトップ校及びその順位は以下のとおり。 

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
統計、データ 統計・データ