【ニュース・アメリカ】NSF、ハリケーン「ハービー」及び「イルマ」による災害に関連する研究プロジェクト59件に総額530万ドルを助成

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2017年10月10日、ハリケーン「ハービー(Harvey)」「イルマ(Irma)」「マリア(Maria)」により、8月下旬から9月中旬にかけて、テキサス州ヒューストン地区、フロリダ州、及び、プエルトリコに甚大な被害がもたらされたことを受け、これらの災害発生過程に対する理解を深め、最善の対策をすることを目的とした研究プロジェクト59件に対し、総額530万ドルを助成することを明らかにした。
 
今回選出されたプロジェクトは、ハリケーン「ハービー」及び「イルマ」に関連するもので、助成受給プロジェクトには、テキサスA&M大学(Texas A&M University)が主導し、テキサス州メキシコ湾岸沿いの小川がハリケーン「ハービー」による影響に反応する様子に関する研究を実施するプロジェクトや、ライス大学(Rice University、テキサス州)が主導し、ニューストン地区におけるハリケーン「ハービー」による大水害の短期・長期的影響を研究するプロジェクトなどが含まれる。
 
それ以外の研究テーマには、
「マングローブは塩性湿地よりも優れた沿岸保護を提供するか」
「テキサスバリアー島(Texas barrier islands)が『ハービー』に対してどのように反応・回復したか」
「テキサス州のサンジャシント川の氾濫原堆積物に放出された液体水銀が公衆衛生の脅威をもたらすか」
などが含まれる。
 
なお、NSFは、ハリケーン「マリア」に関連する研究プロジェクトに対する支援も行う予定である。
 
2017年10月10日
 
National Science Foundation:NSF awards $5.3 million in 59 grants to study effects of recent hurricanes
 

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