米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は2017年9月12日、自然災害の予測可能性及びリスク評価を改善し、異常気象事象に対する回復力を向上させ、人間の生命・社会・経済に対する影響を縮小することを目標とする「異常気象事象の予測と回復力（Prediction of and Resilience Against Extreme Events：PREEVENTS）」プログラムを通して、研究プロジェクト15件に総額1,870万ドルを助成することを明らかにした。

「PREEVENTS」プログラムに関与する科学者は、自然災害及び異常気象事象に関する理解を深め、これらをモデル化し、予測能力を向上させるための取り組みを行っており、同プログラムの下で助成を受給するプロジェクトでは、ハリケーン、洪水、山火事、地震、海岸浸食、激しい雷雨、モンスーン、火山、宇宙気象による電力網妨害、土砂崩れ、熱波などに関する研究が行われることになる。

今回助成を受給するプロジェクトには、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校（University of Illinois at Urbana－Champaign）が主導する「竜巻を引き起こす風の評価・軽減シンポジウム」を含む「PREEVENTSトラック1（Track 1）」プロジェクト2件と、ユタ大学（The University of Utah）が主導する「予測及びリスク評価のための山火事即応モデル枠組み」を含む「PREEVENTSトラック2（Track 2）」プロジェクト13件が含まれる。

National Science Foundation：In wake of hurricanes, floods and wildfires, NSF awards ＄18.7 million in natural hazards research grants